OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

景気動向と花き類の消費について

2025.05.20

こんにちは。花研の一研究員です。日々の景気に一喜一憂しています。

たとえば、先日お米の話題で耳がぴんと立ったことがありました。テレビをつけっぱなしで雑用をしていたら、「大田区のお店でお米が安いらしい」というニュースがふと耳に飛び込んできたんです。普段はBGMみたいに聞き流してしまう情報も、興味があると急に鮮明に聞こえるものですね。

 

さて、今年の母の日ギフトで某チェーン店の売上ランキングを聞きましたら、こんな感じですとな。

1位:お米(5kg) 2位:お米(2kg) 3位:お米(食べ比べセット)

・・・あれま。花のの出番はどこへやら。完全にお米の独壇場でした。

 

しかし視点を変えて、「米」つながりで北米の状況を見てみましょう。

花き業界の専門メディア「フローラルデイリー」によると、不景気の時こそ園芸需要が伸びる傾向があるそうです。他業界が売上減少に苦しむ中、寒波や関税による経済不安にもかかわらず、園芸業界は堅調に推移し続けているのだとか。記事はこちら

2008年のリーマンショック、2020年の新型コロナ感染拡大、そして今2025年と経済不安が続く中で、経済的な不確実性に直面した時ほど、『ガーデニングは不況に強い』といわれているそうです。

 

では日本はどうでしょうか?

日本も「失われた30年」と呼ばれる経済状況からは脱し切れず、物価上昇に賃金の伸びが追いつかない、働き手不足、気象災害も続き、なんだか気が重い話ばかりです。

とはいえ、家計支出データを見ると、一世帯あたりの園芸植物への支出は昨年に比べて微増しています(オレンジ色)。20代、50代、60代、70代の各世代で前年を上回っています。とりわけ若年層の園芸消費が増えていることは特筆すべき点です。

園芸植物の支出

若い世代は昨今、毎年支出が増えているので、園芸が若い世代にも広がりつつあるといえるでしょう。これまでとは違う花や緑の楽しみ方が生まれているのかもしれません。今年もこの動きに注目し、引き続き調査を進めていきたいと思います。

 

追伸:園芸の消費について、明るい話題もあります。5月17日、佐分利応貴さんのFacebookにそのヒントが書かれていました。気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

 

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