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RESAS(リーサス)を使おう

2015.08.14

経済産業省など国がデータをまとめ、公表している“RESAS(リーサス)がスゴイ!”んです。

ご存知の方も多いかもしれません、リーサスのページ ⇒ https://resas.go.jp/

RESASとは、Regional Economy Society Analyzing Systemの頭文字を取ったもので、地域経済の分析システムです。

 

経済産業省と総務省の調査データに基づいた人口流入や、観光人口の流動、あるいは県to県でどことの取引が多いかなどのデータを閲覧することができます。

 

例えば、清水寺がある「京都市東山区」にはどの地域から観光客が訪れているのかを見てみることにします。

「2014年」の「休日」で指定します。すると、すぐに以下のことを教えてくれます。

1位 大阪府 41.0%

2位 滋賀県19.9%

3位 兵庫県 12.2%

・・・

6位 東京都 2.8%

 

この数値から、既存のマーケットとしては京都から日帰りできる近畿周辺の地域、及び新幹線1本で気軽にアプローチできる東京などが多いことがわかります。東京JR各駅にも初秋になると吉永小百合さんがモデルとなった京都への誘い広告がたくさん掲載されますが、これらの地域については駅の構内にポスターを貼ったりして、京都思い出してもらうという方法が効果的なPR手段の一つと言えるでしょう。

ただ、全国どの県に対してもPR方法でいいかというと、そういうわけにもいきません。

RESASのデータによると新潟や鹿児島からも観光客はいるようですが、東北や北海道などからの観光客がほとんどいないことがわかります。普段京都に足が向かない地域にポスターを掲示しても、あまり説得力はないでしょう。新規開拓の地域に対しては大阪や東京のマーケティングとは異なってきます。

既存のマーケットには70-80%の力を入れつつ、20-30%は新規開拓として別のマーケティングを行わないといけないと考えるようになります。

 

このように、各県が自分たちで考えて地域振興を進めていけるよう、国が具体的な数字でデータベースを提供しているのです。

行政ばかりでなく、観光や小売りに携わる方にももしかすると有益な情報となるかもしれません。ぜひRESASのページを覗いてみてください。

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