OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

宵闇(よいやみ)のメイガス(シンヤワールドへようこそ!)

2015.07.30

前回に続き「青い紅茶」の話題です。

 

乾燥させた花にお湯を注ぐと青いお茶になる植物は、前回紹介した「ウスベニアオイ」の他に、蝶豆(ちょうまめ、別名:バタフライピー)という植物があります。

chouma(蝶豆の花)

タイでは「アンチャン」と呼ばれていますが、この植物の正式な名前は「クリトリア」というマメ科の植物です。

ウスベニアオイの花色はピンクですが、蝶豆は鮮やかな紺色や青紫色をしており、観賞用に適しています。

ネットに蔓をからませて日除けのグリーンカーテンにも利用できますが、ゴーヤ(ニガウリ)に比べて葉が小さく隙間が目立ってしまうため、花を楽しむカーテンとして利用したいところです。
収穫した花は乾燥させてお茶にしますが、ウスベニアオイのお茶(マロウティー)よりもさらに深い青色になります。

マロウブルーが夜明けの色なら、蝶豆ブルーはさながら宵闇の色のイメージです。宵闇色の魔法がかけられたかの如く神秘的な色をした蝶豆のお茶は、「宵闇のメイガス(魔法使い)」といったところでしょうか。

蝶豆の花を利用した「青いご飯」や「青いカレー」なんていうのもあるそうです。
日本ではあまり知られていない蝶豆(クリトリア)ですが、このように面白くて利用価値のある植物は、業界の活性化や宣伝としてもうまく使っていきたいですね。

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