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毎日新聞がグリーンに!?

2015.05.04

昨日何かの情報番組で知ったのですが、本日「みどりの日」に因んで毎日新聞が創刊135周年の記念事業として取り組んでいることがあります。

「“みどりの日”はみどりについて考えよう」と呼び掛け、日頃青色の毎日新聞は紙媒体もネットニュースも全て本日分だけグリーン基調に変更。

更には、産業廃棄された紙を溶かし、草花の種を透き込み新聞紙に再生。「シードペーパー」と呼ばれるこの紙にグリーンの再生に関する記事を載せ「グリーンニュースペーパー」を発行。読み終わった後は、部分的にちぎり一晩水に浸けて、土に埋めるといいそうです。ナデシコ、ヒナゲシ、キンギョソウ、イングリッシュデイジーなどが後で開花するしくみ。

 

毎日新聞の記事によると、都市部では年々緑地面積が減少している。1965年から2012年のうちに山の手線の内側30個分の面積が失われていると訴えています。それは主に農地の減少によるもの。都市の開発に伴い農地が減少傾向にある。行政が無策だったわけではないが、それでも尚ニューヨークやロンドンに比べると東京の緑地は桁違いに少ない。ならば意識的に取り組まなければならないのではという認識から、毎日新聞が取り組んだのがもっと環境問題を意識するための「グリーンニュースペーパー」や植樹キャンペーンなど。

2006年から行ってきた植樹キャンペーンにより植樹した苗木は33万本に上る。このような活動を行いつつ、楽しみながら緑の大切さを広めていくことを目的としています。シードペーパーに込められたユーモアからも、毎日新聞の意図が伝わってきます。

国民の祝日に関する法律によれば、5月4日みどりの日は「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心を育む」ことを目的にしています。しかしグリーンが減っては、親しむ機会もなくなるというものです。日頃花きの流通に携わる私たちとしては、家庭で楽しむグリーンは意識しても、都市のグリーンはどうであるか意識を失いがちですが、毎日新聞の記事を入り口とし、この機会に見直してみようと思います。

 

毎日新聞の記事はコチラ

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