OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

カラー・オブ・ザ・イヤー2015

2014.12.11

フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAに引き続き、カラー・オブ・ザ・イヤーの発表です。

こちらは大田花きではなく、PANTONEが毎年発表しているものです。

 

ちなみに、今年2014年はラジアントオーキッドでした。どのような色か想像が難しい方は(私も含め、普通はそうだと思いますが)、こちらをクリックしてください。

 

そして、2015年の色は・・・・!

 

 

 

 

Drrrrrrrrrrrr……..(恒例のドラムロール音)

 

 

 

 

「マルサラ」(Marsala)・・・ですって。

 

ほんでまたアタシたちにはこのたびも想像しにくい表現やな^ ^;

上の画像のようなくすんだワインレッドです。「健康的で、土気を帯びたワインレッドのマルサラ色は、私たちの心と体を豊かにしてくれる」としています。

元はシチリア島の甘口のワインだそうで、シェリー酒にも似たものなんだそうです。飲んだことないけど。この色からとっているのかもしれませんね。

 

うーーーん、どうでしょ。流行がどうなのかはさておき、パントンは景気の悪いときは人々を励ますために発色の良い色を選びますね。「情熱的な色」とか「私たちをやる気にさせてくれる色」とかね。

2007年チリペッパー、2008年ブルーアイリス(濃青)、2009年ミモザ(はっきりとした黄色)、2010年 ターコイズ、

2011年 ハニーサックル(ショッキングピンク) 「情熱と十分な気力を持って、トラブルに立ち向かう私たちを励ます色」

2012年 タンジェリンタンゴ(トマトオレンジ、かなり色調の強い赤) 「元気を与え、前進するエネルギーをチャージしてくれる色」

2013年 エメラルド(輝くグリーン)「明るく生き生きと元気が出る色」

いずれも発色の良い色が暫く続いていました。

一方、景気がなんとなく良い方向に向か始めると、中間色を発表しますね。

昨年はラジアントオーキッド(赤味を帯びた薄紫、「魅惑的でうっとりさせるような色」)でしたし、今年も然りです。

2006年サンドダラー色(タコノマクラ;花のような模様のある平たいウニ、くすんだ白。この色の命名もだいぶビミョーで面白い)以来の中間色のような気がします。

 

パントンは、流行を予兆して色を決めるのではなく、社会貢献(人々を励ますため)を意識して発表しているのかもしませんね。この色を発表したのは2005年。米国はまだリーマンショック前ですし、サブプライムローン問題も2006年末でから2009年が中心ですから、景気も好調で少し落ち着いた色を選んだのだと思います。「少しゆっくりしようよ」的なネ。

 

今回も赤味は残っているものの、少し くすんでいて落ち着いた色ですから、米国では経済が順調に回復しているということなのかもしれません。確かに、失業率も着実に下がってきていますし、ドル高が進んでいます。7-9月のGDPも上方修正されています。

景気に関して言えば、日本はまだ先が見えませんが、定点観測としてPANTONE発表の2015年の色をぜひお含みおきください。

マルサラ色、更にご興味のある方はこちらをご覧ください。

 

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