OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

10円玉をめぐる是非

2025.09.30

こんにちは。どもども、花研ブロガーです。

 

棺に入れてはいけないもの 10円玉

花瓶に入れてはいけないもの 10円玉

大きな“チーズパン”のデザインモチーフとなった硬貨 10円玉

カタバミ(オキザリス)の葉でこするときれいになる硬貨 10円玉

 

10円玉というのは、10円の価値以上にいろいろとトピックスを提供してくれるものですな。なんでしょうか、この「じゅう」という響き、銅のカッパー色、手にしたときのほどよい重み、10円という経済上の価値、じゃりじゃり感から受ける日常性や親しみやすさなど、なにかとても独特な存在感を覚えます。

 

さて、今日の本題です。

三途の川の渡し賃として、大切な人を送り出すときに棺にその10円玉を入れる人がいるそうです。1円玉でもなく100円玉でもない。これまたわたしたち日本人の潜在意識にある“10円に特別な意味を見出す感覚”がにじみ出ているように思います。しかし、その10円玉を“ちょっとしたもの”と思って入れると、銅が溶けて火葬炉を傷める恐れがあり、「棺に10円玉を入れないでください」と自治体が注意を呼びかけています。

ニュースはこちら↓

「棺に10円玉入れないで」異例の注意呼びかけ火葬炉を傷める恐れ

 

札幌市の案内「副葬品の制限について」→斎場利用のご案内/札幌市

 

一方で、10円玉といえばもう一つ。花瓶の水に入れると花が長持ちする。そんな“10円神話”を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。はたして、今でも試している方はいるのでしょうか。

切花の日持ちに良いと信じてか、お守り式の最後の念なのか、おまじないなのか。しかし、残念ながらこれは切り花の日持ちに対して科学的には全く根拠のない方法といえます。日持ち効果があるものを期待するなら、切花栄養剤を使うのが正解です。

この「切り花栄養剤」という呼び方も、2014年にメーカー各社が集まって統一されました。切り花栄養剤といって「り」が入るのが正式名称のようですが、弊社でも5文字で「切花栄養剤」としてしまうことが多いです。

「切り花栄養剤」 後処理剤の名称を統一  [花卉園芸新聞]

当ブログでもその統一を記念し、切花栄養剤の日設立を提唱していました・・・「切り花栄養剤の日」案 | 株式会社大田花き花の生活研究所

→この日のブログ内容を今読み返すと、いずれも我ながら愚案の極みですな。ちなみに、いまなら8月7日「花(87)を思う日」が切り花栄養剤利用促進デーにいいのではないかと今は思います。きっと、数年たって見直したら、これもまた「愚案の極みだ」と猛省しているかもしれません。

 

というわけで本日のまとめ。
10円玉を入れてはいけないのは、棺と花瓶。一見まったく別の話題ですが、不思議とつながってしまうのが、やはり10円玉の魔力(magic spell的なもの?)なのかもしれまん。

 

 

そんな花に関する「○○の日」を網羅しているのは、『フラワービジネスノート』だけ!世界で一つの花き流通業界専門手帳ですので、ぜひご利用くださいませ。

昨日、ある方に「大田市場の休市とか開市とか、千両市とか書いてあるといいのにねぇ~」とご意見をいただきましたが、昔から書いてありますから~ww

何なら2010年発行分から書いてあります。※但し、制作時点の情報なので、発行後に変更になることもあります。

2025

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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