花研コーヒーブレイク

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

今週は1月21日のスイートピーの日に向けて大田市場花き部中央通路では、いまや毎年恒例となったスイートピーの展示が行われています。

展示総数126。品種の数ではなく、各生産地さまからの展示総数です。

染か否かの線引きはなく、大きく色別に島を分けて展示しています。

同時に人気投票実施し、いまどのような色目や染め方が求められているのか情報収集に余念がありません。

 

この辺は寒色系の島。以前なら小寒・大寒の今頃は生花店さんからはなかなか受け入れられなかったであろうカラーリングですが、いはまむしろマストなカラーバリエーションです。

 

青染めモムラがなくてきれいですね。花弁のエッジに品が宿ります。

 

染め品種はナチュラルではありえない個性派と、ない色を補いナチュラルっぽく完成度を上げていく派に分かれてきたように思います。

 

 

 

 

次の2つはパピーオレンジと夢二という品種です。どちらかひとつがそめでひとつがナチュラルですが、もはや写真だけでは判断しかねるほどの完成度です。もちろん実物を見ても、もはや染めか否かを判断するのはナンセンスと言われてしまいそうなほど、どちらもきれいです。

 

次の二つはラベージュとブルーパール。どちらかが染めでどちらかナチュラルです。ぜひ実物をご覧いただければと思います。

 

 

宮崎県の試験場から新品種の紹介もあります。はけ目模様の登場です。

 

 

 

はけ目模様三部作にさくやひめという何とも優しい色の品種がデビューしたようです。

 

花研メガネを通した感覚的な印象にすぎませんが、こうして並べて見たり、人気投票シールのつき方（まだ2日目なので、スタートしたばかりですが）を見ていると、濃い色、或いは濃くなくても単色でべったり系よりも、グラーデーションや透け感ならぬ「抜け感」が表現された品種が注目を集める傾向にあるのではないかと思いました。

それにしても、染め上手にグラデーションを表現する技術のすごいものですね。そのノウハウについては、それぞれの生産者様の企業秘密です。

 

大田市場にお越しの際は、ぜひ2階のスイートピー展示で人気投票をしていただければ幸いです。

126瓶のカラフルで香りの良いスイートピーを楽しんでいただけます。初めての方にとってはちょっとした幸福感に包まれるかも。長くはありませんが幸せ回廊といえるかもしれません。

 

 

それではみなさま、ごきげんよう。