OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

「調べる」がキーワード

2023.12.19

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

SNSトレンドマーケティング協会というのがあります。Z世代の購買行動を研究する代表理事の椎木里佳さんが提唱する商品購入にいたるプロセスはSCSETARスクセターと読むそうです。

AIDMA理論やAISASが王道でしたが、マーケティングの教科書には掲載されてはいないものの検索すると多数結果が表示されます。ご本人が説明している動画もあります。私もその動画を見て、そうだったのかと膝を打ちました。

 

“SCSETAR”の成り立ちは次の通り。

S=Search(サーチ) Sでまず調べる。

 

C=Capture(キャプチャー)一旦調べたことを保存しておき、また次に購買熱が高まるまで保存。すぐには購入に結びつかないそうです。

 

そしてまたSが2回目のSearch。以前調べたことが合っているのか、もう一度調べる。

 

それからE=Examination(イグザミネイション)比較検討する。

 

T=Timing(タイミング) お金が入るときや何かの記念日など、購入のタイミングを図るということでしょう。タイミングが合うまで購入されません。

 

A=Action(アクション) 購入する。

 

これで終わりかと思ったらR=Review(レビュー)があって、感想を発信します。

 

これがSNSネイティブであるZ世代のみなさんの購買行動だそうです。何度も調べるのが興味深いですね。衝動買いというのはあまりなく、購入までにその人なりに納得がいくまで調べて、微細な情報を集めて、脳内でその商品を再現しているのでしょう。比較的慎重なのでしょうか。まるで脳内3Dプリンターのようです。

 

それからレビューするというのもすごい。次の購入者、まだ見ぬ人のためにレビューする。それがまた次の人のSearchのための情報元となって連鎖していくわけです。

 

となると、花き商品の情報も、香りや質感、草丈、花の日持ち、管理方法、生産地ばかりでなく、茎のしなやか具合、希少性、今そこに流通していることがいかに価値があるものなのかという情報が必要になってくるのではないでしょうか。

きっと、今そこでその花に出合えた希少性について情報は著しく不足しているように思います。また、購入する際にすぐにスマホで見つからない情報であれば、店頭表示が必須になってくるでしょう。では、その店舗表示のための情報をいかに提供していくか。

Z世代の購買を注視するのであれば、なによりSearchのための情報を掲載しておくことが重要のようです。

たとえばこちら、産地うんちく探検隊。→最新記事

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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