OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

大きい枝物を家庭で飾る

2023.12.04

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

フラワー・オブ・ザ・イヤーの選考過程から、大きい会場などに使うボリューム大きめな装飾用花材を、最近はご家庭用にもお使いいただいているという確証を得ました。「この花材は法人需要」と定型で考えていたのは、凝り固まった考えにすぎなかったのです。

 

確かに数年前から国内ではエダモノ、それもドウダンツツジやスモークツリーなどの枝物を持って帰る(歩きだったり、自転車だったり)生活者を見かけるようになりました。ドウダンツツジやスモークツリーと言えば、生花店ばかりでなくアパレルなどのブティックでもシンボリックに飾られるアイテムです。その切り枝が手に取りやすい場所で販売されるようになり、一般の消費者がプロが飾るおしゃれな枝物のある空間をご自宅で再現すべく、購入して帰るのでしょう。売り場でも、どの枝ぶりがいいのか、枝ぶりの異なるそれぞれの商品を一本ずつ手に取って見比べるというシーンを見かけるようになりました。

 

そして、今年のフラワー・オブ・ザ・イヤーOTA、略して「フラオタ」び最優秀賞は○○○○○○。実はすでにリリースしてあちこちのメディアでご紹介いただいていますので、ここに書けないこともないのですが、12月8日表彰式での結果発表を楽しみにしてくださっている方もいらっしゃるようなので、ひとまずブラインドトークにて。

この○○○○○○においてさえ、ご家庭用で売れていくという話です。○○○○○○にご投票くださった某小売店の店長さんに伺いますと、

「仕入れたら仕入れただけ全部売れる。近くのマンションの人がご自宅用に買っていくみたい。

何かと合わせるのではなく、それだけで飾るみたいよ」

 

と教えてくれました。

どんだけリビングでかめ~~~??!!・・・と思う反面、考えてみれば7寸サイズの観葉植物がよく売れた2020年、生活者は比較的大きなサイズでも家に飾れることにも気が付いたのかもしれませんね。最近のマンションの内装デザインは、収納が外に出っ張っていなくて、壁の中に隠れているようなデザインです。一軒家もそうなってきているかもしれませんが、下手したらマンションの壁だと思っていたところが実は収納だったことに後で気づいたなんてこともあるくらいです。つまり、その分室内はシンプルで広々として、居住者が自由にコーディネートできる要素が大きいというわけです。その時、移動しやすい、重すぎないインテリア、季節や生命を感じられて、比較的リーズナブルに自分で自由にコーディネートできる花き、花木、観葉植物は理想的なアイテムと言えるのかもしれません。床の間が消えた、仏壇が消えたと言いますが、フリースペースは増えて、生活者はそこを自由にアレンジできるのです。つまり花を飾る空間は減っていないといえるのではないでしょうか。

 

ここまで、生活者の生活様式を整理してみます。お住まいのデザインが変化し、またコロナ禍で花や植物を飾るライフスタイルが流行、けっこう大きな花をインテリアのように飾るのもアリだなあという人たちが増えた。この流れを2023年の前提としたいと思います。

 

はい、ここからは仮説です。

すると、花鉢類の需要も変わってしかるべきではないかと思います。ずばり自分用にけっこう大きな花鉢を買うという需要も有りではないでしょうか。

例えばシクラメン。ギフトが減って6寸が売れないということで小型化しているような話を聞いたことがあります。

確かにそうかと当時(2018年頃)は思っていたのですが、2023年の生活者のライフスタイルからすると6寸どころか、その上のサイズの花鉢にも需要があるかもしれません。ギフト用ではなく、自分用としての商品。家の中の日当たりのいいところに置いたり、キッチンに寄せたり、広めの玄関やアプローチに置いたり。

 

移動できて、花(華)もありますし、咲いて枯れて自然を感じることができます。楽しい大型シクラメン鉢もいいですね。あ、でも鉢カバーは重すぎるといけません。うちにもひとつ恐ろしく重い鉢カバーがあり、かなり大きめの観葉植物を入れていましたが、床に糊付けしてあるのかと思うくらい重すぎてびくともしません。こうなるともう移動しようものなら、鉢カバーと相撲をとるか、格闘技で闘うかしかなくなるので、なかなか結果は悲惨です。年を取るたびに勝率も下がります。

提案される時はぜひご年配の方でも相撲をとる必要のない、楽に運べるユーザーフレンドリーな鉢カバーがいいですね。

 

小型ばかりではない花の需要、について今回は想像してみました。

それではみなさま、ごきげんよう。

 

『フラワービジネスノート2024』は内容ぎっしりですが重量はフェザー級です。

※実際のところ、1冊あたり約145gです。

 

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