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生誕20周年を迎えるヒートテックは花のトレンドにどう影響しているか

2023.10.25

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

昨日小欄でご紹介したフラワーオブザイヤーOTAは今年で19年目、来年で20年を迎える予定ですが、ユニクロのヒートテックは、今年発売20周年を迎えるそうです。登場が2003年、機能性とデザイン性の両立が奏功し累計販売数約15億枚以上なのだそうです。

 

そのユニクロの店舗に足を運びますと、『ライフウエアマガジン』という自社フリーペーパーが店頭に置いてありました。2023年9月号のテーマは「モダンレイヤリング」。つまり、今風の重ね着についてです。

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おしゃれには疎い私ですので見たり聞いたり読んだりしたことをベースにするだけですが、おしゃれに邁進する方々にとっては、「見せるヒートテック」をベースに重ね着を楽しんでいらした方は多いのではないでしょうか。フリーペーパーに紹介されているコーディネート例を拝見しますと、ヒートテックをあえて見えるように重ね着をして、いわゆる十二単のようにカラフルに層(レイヤー)をデザインしています。

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とても素敵でお手本となるコーディネートですが、前のボタンやファスナーを開いて重ね着を見せているので、実は寒いわけでしょ!?

すると暖かいインナーでないとなかなか十二単コーディネートはできないので、やはりこうなるとヒートテックならではの暖かい冬のおしゃれが実現するので、ヒートテックが重要な役割を果たしていると私としては解釈してみました。冬のおしゃれは我慢するものと思っていましたが、もはや我慢する必要がないのです。十二単式の重ね着が広く一般に浸透したのも20年だったのかなと思いました。ユニクロは日本の冬を温かくしてくれました。ありがとうございます。

 

ちょっとここでファッションと花との関係性について思いつきましたので聞いてください。

ユニクロのヒートテックが登場したことで誰でも楽しめる重ね着ファッションが広く浸透した結果、生活者は何に対してもレイヤー化・多層化したイメージをより身近に感じるようになった。そして、そのことは世の中の様々な商品デザインにも多層化をもたらしたのではないでしょうか。すなわち花にもです。

 

異素材の組み合わせやアクセント花材の使い方、個性強めの花材同士をどう組み合わせるか、多種多様な色と花を取り入れたブーケデザインやマルチカラーブーケの登場から浸透は、ユニクロのヒートテックがもたらした生活者意識の変容とも関係があったかもしれません。あるいは最近トレンドの透け感というのは多層化文化の定着があって初めて成り立つのではないでしょうか。科学的統計的な相関分析はここでは置いておきましょう。あくまでも想像の世界ですから。しかし、多くの事例から一つの法則へと結びつける帰納法的な考えもありますので、あながち妄想だともいいきれないということで、今日のところはご容赦くださいませ。

ユニクロヒートテックについてのプレスリリースはこちら→ヒートテックのリリース

 

それではみなさま、ごきげんよう。

『フラワービジネスノート2024』はこちら。

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