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『花開く 江戸の園芸』内覧会へ

2013.07.30

7月29日(月)、『花開く 江戸の園芸』の内覧会に行ってきました。

場所は江戸東京博物館。同館の20周年記念特別展として企画された展示会で、江戸の園芸にまつわる資料223件が展示されています。

主催:公益財団法人 東京都歴史文化財団
後援:社団法人 園芸文化協会 / 公益財団法人 東京都公園協会 / 英国王立園芸協会日本支部

時代や文化の性質から5つのステージに分けられ展示されていますが、コンセプトは次の3本柱。
①民間庭園の成立と発展
松・梅・桜の花見から草花を愛でる文化に発展。

花屋敷(緑の庭園)の名所巡りなどが生まれた。

②庶民園芸
英国植物学者ロバート・フォーチュンが「江戸における庶民への園芸文化の浸透は、英国のそれを凌駕している」と驚いたほど、庶民が園芸を楽しんでいた時代。展示の錦絵などに見られる。
本能美、わかりやすい美しさを求める。
この文化が現在の園芸愛好に結びついている。
ここでは、次の4点を実現した「植木鉢」の存在が大きく機能している。
1.商品化 2.栽培管理を可能に 3.持ち寄って比較する 4.装飾の多様化

③奇品園芸
現代に引き継がれる上記②に対し、「失われた園芸」とも言われる。
珍しい植物を愛でる文化で、主に武士の間で愛好された。展示の版本や摺物などに見られる。

後発文化で価値が分かりにくい分野。明解な美ではなくわかりにくく、経験や学習などで習得される美。

 

②と③は、裾野広がりとレベルの高さから、江戸の園芸は以下のように「富士山」にも喩えられました。

 

 

『花開く 江戸の園芸』は本日7月30日から9月1日までの開催です。大変見ごたえがあり、保存状態の良い資料ばかりです。ご興味がございましたら是非足をお運びください。

ちなみに、たまにお問い合わせをいただくのですが(笑)、弊社には入場チケットはございませんので、予めご了承ください。

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