OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

花育活動に見るプチジェンダーフリー現象

2013.07.16

 

7月10日、花育の一環で新宿のある小学校に花をお届けした体験から。

新宿の小学校に花を届けたスタッフの話を聞くと、男の子も恥ずかしがることなく普通に切花を花瓶に生けるのだそう。

当たり前に思われるかもしれませんが、私たちが小学生のころ(う~ん、ざっと1ジェネレーション(≒30年)前といったところでしょうか・・・)は、花は女子児童が生けるものという、幼い中にも暗黙の固定観念があり、男子児童にとっては、やりたくても周りの目が気になりちょっと躊躇しがちな分野だったような気がします。例えば、低学年の時に「お花係」というのがありましたが、それはなぜか自動的に女の子が任命(挙手制でも全員女の子)され、それ以外にも「保健係」は女の子など、暗黙のうちに男女のうちどちらかがやるものと決められていた係がいくつかあったように記憶しています。

新宿で見た現象は、昨今ジェンダーフリー的な考えが進んだ現代の特徴なのか、都会の性質なのか・・・いずれにしても、現代らしい良い現象に思えます。
30年前を思い返せば、例えば男の子がピアノを習っているだけで女の子みたいと幼稚な偏見を持たれ、居心地が良くなさそうな人がいました。田舎でしたし、児童の世界はそんなものなのかもしれません。

しかし現在は、假屋崎さんや12歳の天才ピアノ少年と呼ばれる牛田君などが、一般の人に目につく形で様々な分野で男女の境界線なくご活躍され、潜在意識の中にあるジェンダーの障壁を下げることに大きく影響しているように思います。

 

過日開催されたテニスのウィンブルドン大会も、賞金金額を見れば、2006年まで男女で金額に差がありました。開催年によっても異なりますが、だいたい3万ポンドほど男性の方が多い(2007年からは男女同額)。そのほか、全仏オープンは2006年から男女同額。ついこの前まで男女の賞金に差があったことが今更ながら驚き。(男性が決めるからかな?わからんけどねー)

現在ではグランドスラムの優勝賞金は全て男女同額。

USオープンはWikipediaに記載のある1989年以来ずっと男女同額というのは、さすがジェンダーフリー先進国といったところでしょうか。

 

新宿の小学校で見たのは、制度ではなく、その社会にいる人たちの精神が先にジェンダーフリーになっているということ。その点ではこれから良い時代になるのかもしれません。

pagetop