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「土用」を侮ること勿れ!

2023.06.26

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

「土用」といえば、春夏秋冬とあるうち夏の土用が有名ですね。立春、立夏、立秋、立冬の前のそれぞれ約18日間が土用に当たります。なかでも夏土用の期間の丑の日にウナギを食べると、健康でいられるとか運気が上がるというのは誰でも聞いたことがあることだと思います。そもそも夏の土用の丑の日には「う」が付くものを食べると縁起がいいということから、平賀源内が「“う”が付くならウナギだ!」とうなぎ屋さんの前に看板を立てたところそれがヒットして、いまだに夏土用丑の日にはウナギを食べる習慣が残っていると聞きます。

 

さて、土用の日にいいとされるのは夏土用のウナギだけではありません。

季節ごとに縁起担ぎキーワードをまとめてみました。

 

★春土用

立夏の前の18日間。春土用の期間で戌の日(いぬのひ)」に「い」のつくもの(イワシ、イチゴ、イモ、インゲン、イカなど)や「白いもの」(豆腐、カブ、白米など)を食べると良いとされます。2023年、戌の日は4月25日でした。これを花き文化で実現するとしたら、「イ」で始まる白い花で4-5月に流通するもので縁起担ぎをするといいかもしれませんね、。例えばイキシアの白などはちょうど流通期も合って好例と言えるでしょうか。鉢物であればインパチェンスなど。

こういう検索をするなら「フラワービジネスノート」が持ってこいです。ページを開いて瞬殺で見つけることができます。

 

★夏土用

立秋の前の18日間。夏土用の丑の日には、「う」のつくも(ウナギ、ウリ、キュウリ、梅干し、牛など)や「黒いもの」(黒豆、黒ゴマ、玄米、海苔など)を食べる良いとされます。花きなら・・・う~ん、フラワービジネスノートを見るとこの時期「ウ」で始まる花きがあまりないことが分かります。ウイキョウが辛うじて流通しているでしょうか。

 

・・・と思ったら、「ウ」で始まる花は「ウコンの花」、つまりクルクマでしょとささやきの声が。

なるほど。流通シーズンにもぴったりです。ビアガーデンのシーズンですし、肝臓健康祈願の意味も込めてクルクマの提案はいいかもしれませんね。

であとは黒系でチョコレートコスモスや黒アワなどがいいかもしれません。今年の夏土用丑の日は7月30日です。

またこの日は、夏バテ予防と病気予防のために薬湯に入る風習もあるようです。「丑湯」というそうで、昔はドクダミなどの薬草を入れたりしたそうです。今でも銭湯によっては提案しているところもあるのでしょうか。あまり聞きませんが、もしあったら是非行ってみたいものです。

 

★秋土用

立冬の前の18日間。秋土用の「辰の日(たつのひ)」に「た」のつくもの(タマネギ、ダイコン、大豆、タコなど)や「青いもの」(ナス、サンマ、サバ、ブルーベリーなど)を食べると良いとされます。花ならダリア、ダイアンサス、青い花ならベロニカなどもいいでしょうか。2023年、秋土用の辰の日は 10月22日と11月3日です。

 

★冬土用

立春の前の18日間。冬土用のうち「未の日(ひつじのひ)」に、「ひ」のつくもの(ヒジキ、ヒラメなど)や「赤いもの」(トマト、リンゴ、唐辛子など)を食べると良いとされます。花であればヒアシンスやヒイラギあたりがいいでしょうか。赤い花ならたくさん流通しています。

2024年、冬土用期間中の未の日は1月20日と2月1日です。

 

 

ということで、面白いので、フラワービジネスノート2024バージョンにも掲載しようかなと。科学も信じる、さらには陰陽道から運気とタイミングによる縁起担ぎも行う。溺れる者は藁にもナンチャラですね。信じる者は救われる。溺れるものは土用にすがるのです。いや、土用を制すものは運気も制すというほどの強運引き寄せ文化かもしれません。生活者のみなさまに幸せをお届けする切り口としていかがでしょうか。

 

大田花きのこちらのブログも、この度弊社が担当させていただきました。

6月19日「物流と生産・消費は一体として考えるべきでは」

6月26日「物流効率化に欠かせない2つの焦点」

 

よろしければ、あわせてご笑覧いただけますと幸いです。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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