OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

自動車はどうか?後編

2023.05.04

こんにちは。みどりの日のみんなの花研ひろばです。今日の花は「ハナショウブ」。

朝、窓を開けると鳥のさえずりが聞こえるではありませんか。

「鳥、いるんだ」

いや、きっといつも鳴いているのでしょう。普段は近くを通る幹線道路を走る車の音にかき消されて、鳥の声が聞こえないだけ。今日は幹線道路の交通量が少ないから、鳥の声が住民の窓まで届いたということでしょう。鳥の声で今日は祝日であることに気づきました。

 

さて、自動車にちなみ昨日の小欄の続きです。街で見かける自動車のカラーについて。

車の色別販売台数について何か統計でもあるかと思い、ジャジャッとググッてみたところ、このようなサイトがありました。

【ご参考】

★【海外技術情報】BASF:2022年にグローバルで売れた自動車の色がわかるカラーレポート

このサイトには次のように書いてあります(上記サイトより部分引用)。

黄色、オレンジ、緑、紫といったそれ以外の有彩色も、世界のほとんどの地域で市場シェアを獲得している。」

黄色、茶色、緑色はいずれも数パーセントながらもシェアを拡大した。」

「有彩色のなかでは青と赤が変わらず人気ですが、人々がより自然に目を向けるにつれて、緑、黄色、紫、ベージュといったナチュラルカラーが注目されています。自動車購入者もポジティブな気持ちを伝える車の色を探しているのです。」

 

★BASF、2022年の自動車のカラーレポートを発表

1つ目のサイトと出どころは同じでしたね。ご参考まで。以下、サイト内より一部引用紹介。

「車の色彩の幅は広がり、イエロー、オレンジ、グリーン、パープルといった色が市場シェアを獲得しています。」

「イエロー、オレンジ、グリーン、パープルなど他の有彩色も、世界の多くの地域でシェアを伸ばしています。」

「ブルーとレッドはいずれも市場シェアを下げています。オレンジが自動車購入者に好まれるようになり、イエロー、ブラウン、グリーンのシェアが数ポイント上昇しました。」(欧州・中東・アフリカ)

「今年はホワイトとブラックが増えたものの、有彩色が多様化したことが大きな特徴です。イエロー、オレンジ、ブラウン、グリーンのシェアが増えたことで色合いが増し、多様化しました。そのため、よりニュアンスのあるカラーパレットとなり、ここ1~2年で発展した色の深さと幅広さを反映しています。」(欧州・中東・アフリカ)

「ブルーとレッドが依然として優勢ですが、グリーン、イエロー、パープル、ベージュが増え、以前よりカラフルになりました。」(北米)

ベージュ、ブラウン、グリーンなどのアースカラーが増え、パープルは自動車購入者の嗜好の変化に伴ってシェアを伸ばしています。」(北米)

「人々が自然に目を向けるようになり、グリーン、イエロー、パープル、ベージュなどのナチュラルカラーが台頭してきました。自動車購入者も、自分のポジティブさを伝える車の色を求めています。」(北米)

「今年の真の注目はグレー系の増加で、これは自動車産業の新時代と、自動車購入者の価値観や習慣の変化を暗示しています。総数は多くはないものの、ブラウン、グリーン、パープルはいずれも人気のある色として安定しています。」(アジア太平洋地域)

グレーは、かつてないほど魅力的で人気のある色となっています。ユーザーは、無彩色における独自性や個性を追求し続けています。ブルーやパープル味を帯びたグレー系の色が市場に浸透しつつあります。ソリッドカラーのような効果やカラーパール効果も加わって、グレーの色域に大きな多様性をもたらしています。」(アジア太平洋地域)

(引用ここまで)

 

カフェオレカラーや淡いオリーブグリーンが何色に分類されているかは確証はありませんが、ベージュ系、オレンジ系、茶系、グリーン系が売れているのは、花やファッションのトレンドと近いところがあるかもしれません。グレー味を帯びて色彩を落とした色が人気であることも共通項として窺えます。しかもそれらは、個性の追求と表現であるとあります。自動車は工業製品でありながら、生活者の好みが反映される圧倒的感性の商材なんですね。ランドセルのように、あるいはタイパのについて小欄で紹介させていただきましたように、自分のものは自分で選ぶ、物の価値は自分で決めるという大衆迎合しない個の思想の顕れといってもいいかもしれません。

 

実は、自動車は感性の商材と認識しつつも、一時期・・・2013年前後だったように思いますが、自動車が環境負荷や燃料などの点から機能強化に向いたとき、デザインは少し生活者トレンドから違うところに舵を切ったように感じました。その時、個人的にですが今後自動車は感性の商材というよりも、機能、性能、しくみの移動手段としての商品になっていくのかなと思ったものでした。

 

しかし、また昨今の自動車のカラーリングも含めた車体を見ていると、生活者視点からデザインを重視した時代が再来しているように感じます。※日常生活から感じただけです。一生活者の個人的意見にすぎません。専門家ではありませんので、事実と異なる場合はご容赦ください。

大ハズレかもしれませんが、それでも尚、何か仮説を以って世の中を見てみると、面白いものです。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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