OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

春感タケノコ

2023.04.27

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

「春感(しゅんかん)」とは「春を感じる」の自分流略称です。テレビ番組を見ていたらタケノコを食べる人の姿が映っていました。タケノコと言えば春食材のアイコン的な存在です。影響されて、タケノコを無性に食べたくなり、関東でも有数のタケノコ産地である千葉県の大多喜へ向かいました。

 

11時ころに到着し、大多喜の直売所に行ってみますと、驚愕の光景を目にすることになります。

ぬぁんと、花の手前にあったはずのタケノコがすでに売り切れだったのです・・・。オオタクからオオタキまで2時間近くかけてきたのに、春感のタケノコは瞬間にして売り場から消えてしまったのです。なんという仕打ちでしょう。

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しかしながら、お店の人に「売り切れてますけど??」とお伝えして、未練がましく店舗でうろうろしていたら、なんと売り場にタケノコが補充されたのです!オイルショック時代のトイレットペーパーの取り合いのように、慌ててタケノコを抱えて、レジにかけつけました。

よかったよかった。これで目的達成。

 

ところで、今年は暖かい気温が続いたことから露地ものが1週間以上早いそうです。道すがら見かけたタケノコ。孟宗竹です。写真中央にタケノコが見えますが、孟宗竹はここまで出てしまうとアクが強くてもはや食べられない。食用には土の中にあるうちに掘るそうです。

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さて、最後に花の話です。大多喜の直売所では写真にあるように花の販売もあります。大変リーズナブルな価格でした。しかし、今回花は買いませんでした。コストと機会が見合わなかったからです。

しかし、私はこの直売所に1.5-2時間かけて運転し、有料高速道路も使いました。タケノコをゲットし、家に持ちかえるまでに実はうん千円もかかっているのです。もし、ここでリーズナブルだと思った花を購入したとしても、実はその商品を得るためのコストは同じく数千円。しかも、販売されている花は、タケノコような「ここでないと買えない」ものではありません。この点に地域の直売所での購入体験と街の生花店での購入との違いがあります。物理的、時間的、及び機会の価値に対する価格の隔たりです。また、帰路の2時間を思えば、その間の花の保水を絶ったまま、放置するかなど、いろいろ頭を悩ませます。近所の生花専門店ではよりデザイン性の高い商品も入手できることでしょう。

今回の直売所で何よりコストと時間をかけて入手する意味があったのは春感タケノコだったということです。

 

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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