OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

花をご出荷くださっているのはどなたか?

2023.03.16

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

先日、「花き業界のお客様は?」と題し(生花小売において)買ってくださっているのはどなたかについて小欄で紹介させていただきました。

今日は花をご出荷くださっているのはどなたかについて少しだけご紹介させていただこうと思います。

 

もちろん国内生産者さんと海外生産者さんから仕入れて国内にご出荷くださる輸入商社さんですが、花の場合は青果や水産と大きく異なるポイントがあります。

それは「個人の生産者さん」が多いということです。以下の表や円グラフは農林水産省から発表されたデータを元に作成したものです。(発表令和4年度8月、データは令和2年度金額ベース)

flower

個人の生産者さんが4割近く、円グラフにすると農協さんと(ぱっと見)二分するほど多くいらっしゃるのが特徴です。

 

一方、比較として青果の生産者さんを見ますと、農協さんが6割で個人生産者さんは6.3%(円グラフ黄色)。

vegefr

 

ついでに生産者個人について、水産の場合4.2%、食肉は19.4%ですから、いかに花きの生産者個人が突出してシェアが大きいか、おわかりいただけるものと思います。

花きはそれだけ嗜好性が高く、少量多品種で構成されたマーケットが成り立っているということを物語っている数字だと思います。産業規模は青果と桁違いに小さく、品種数は桁違いに多い。このことが日本の花き業界を零細構造たらしめつつ、豊かにしていることにも繋がっているのではないでしょうか。花き産業の性質とも深くリンクした結果であり、花きの市場経由率が高いことも確実にこのことに理由の一端があるでしょう。

 

わたくしどもでは、日本の花き業界を知るためのABC講座としてこのような話もさせていただいております。新年度、研修等が必要な際には弊社のご利用をご検討いただけますと幸いです。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

pagetop