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英国戴冠式のエンブレムに使われている植物は?

2023.02.16

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

5月6日にウェストミンスター寺院での開催が予定されている英国王チャールズ三世の戴冠式(coronation)に先立ち、戴冠式の公式エンブレムが発表されました。

そのエンブレムには英国を象徴する4つの植物が美しくデザインされています。バラ、アザミ、スイセン、シャムロック。これらが英国旗ユニオンジャックの色である赤、白、青を基調に、国王が戴冠する「セント・エドワード・クラウン」を描いています。

 

 

もちろんその4つの植物は、バラがイングランド、アザミがスコットランド、スイセンがウェールズ、シャムロックが北アイルランドのシャムロックを象徴しているのですが、・・・ん??

 

ウェールズを象徴する植物はリーキ(長ネギの一種)ではなかったっけ。確か1ポンドコインもスイセンではなく、リーキがデザインされていたと思いますが・・・どうやらウェールズの植物は両方らしい。the daffodil and the leek. いずれにしても球根植物ということですね。

 

これらの植物はチャールズ三世の自然への愛が表現されているとのこと。ほんとうに美しく調和されたデザインですね。新国王の在位と英国の繁栄が末永く続きますように。

 

ちなみに、戴冠式を意味するcoronationはカーネーションの語源だとする説があります。しかし、個人的にはカーネーションの語源はもう一つの説である、「体、肉体」を意味するcarne-に由来しているという方を支持しています。reincarnationと言えば、re+in+carnationといえば、「再び(魂が)肉体に入る」、つまり「生まれ変わり」の意味で、スペルもドンピシャ、カーネーションやナデシコを英語でpinkということや、もともとのカーネーション人々がどのようにこの花を見ていたかなどから類推すると、どうしても体を意味するcarnation説にたどり着いてしまうのです。しかし、総論ではcoronation説の方が有力視されているようです。カーネーションは古代ギリシャ時代から王冠によく使われいた花で、ギリシャ人はカーネーションを日常生活で頻繁に使用していたそうです。

実際には、どちらなのか決着はついていないと思います。私もいろいろと調べているうちに、また考えが変わるかもしれません。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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