OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

現実は自分より0.4秒進んでいる

2022.11.16

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

NHKのTV番組でお気に入りなのは・・・もちろん、言うまでもなくNHKラジオでお気に入りなのは「マイあさ!」ですが・・・、一つは「映像の世紀」。もうこのタイトルを聞くだけでテーマ音楽が頭の中を勝手に流れます。今は「映像の世紀 バタフライエフェクト」といいますが、「映像の世紀プレミアム」(BSプレミアムで放送されていたから?)時代からよく拝見しています。

 

もう一つは「ヒューマニエンス 40億年のたくらみ」。2020年の秋頃から始まった番組で、第1回からほぼ欠かさずすべて視聴しています・・・いやつもりだけです。見逃している回も結構あるかも。口惜し。

 

以前、ヒューマニエンスをボケーッと拝見していましたら、その口惜しさもかき消されるくらいの衝撃の内容が紹介されていました。

私たちがこの現実に起きていることを認知しているのは、0.4秒遅れているんですとな。

つまり、私たちが実際に認知するより0.4秒早く、その事象は発生しているというわけです。

その0.4秒とはシナプスを通って脳が認知するまでの誤差とかだったかな。詳細は専門家のページでご確認いただきたいと思いますが、0.4秒も遅れて事象を認識していたら、いろいろ間に合わないじゃん。

 

そうなんです。だから間に合わないんですよ。じゃあどうすんのよ、野球のバッターとか0.4秒も振り遅れたらお仕事できないじゃん。

ボールの軌道を予測して、認知するより「早く」(速くというより)バットを振っているんだと思います。いやプレイヤー自身にその認識があるかどうかは別ですよ。でも実際には、自分が思うより早く振ることでうまくいくことを経験的に得て、成功に繋がっていくのかもしれません。

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あるいはテニスのサーブだってそうですね。24-25mを200km/h以上のスピードですっ飛んでいくボールを的確に捉えないといけないわけですから、リターンする人はサーブが放たれてから1秒ないうちに反応してボールに飛びつかないといけない。仮にサーブが200km/hだとすると、24mをボールが通り過ぎるのに所用する時間は0.432秒。210km/hで0.41143秒なので、ここが限界ライン。これ以上速くなったら、気づいたらボールはリターンする人の後ろにあるわけですから、もう何の競技かわらない感じになりそうです。「反応が0.4秒遅れるから、もう少しゆっくり打ってもらっていいですか?」とか言えないし。

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いや、しかし確か、以前サーブが速くなりすぎて、0.4秒以内にサーブが到着してしまうから、ボールの毛足を長くするなど、サーブが遅くなる措置が取られたと大昔に聞いたことがあります。これも人の認知科学と連動した措置だったのかもしれません。

 

つまり交通事故などによる接触も同様なのだということですね。「あぶない!ぶつかる」と思ったら、もうきっとその時はぶつかっているんですよ。できることならぶつかる前に回避したいものです。

 

きっとこの0.4秒は、身体能力が最高潮に達している若者も含めた全世代の平均値でしょうから、加齢とともになおさら注意と先回りが必要になってきますね。

現実社会は自分より0.4秒進んでいる。

自分が思うより少なくとも0.4秒早く起こっている。

そういう意識で物事を見たことがありませんでしたが、そう思うことで得心が行くこともあることに気づきました。0.4秒を体感的に計るのはなかなか凡人のなせる業ではありませんが、現実は少し早く起きていると思うと認識するだけで、うまくいくこともあるし、回避できる危険もあるかもしれませんね。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

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