OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

物価高の英国花き小売りの行方は?

2022.09.13

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

英国王室史上最長の在位70年を誇るエリザベス二世女王陛下は、プラチナジュビリーのお祝いがあったこの年にご逝去となってしまいました。その訃報にふれ、心より哀悼の意を表します。英国民の心は悲しみに包まれていることと想像します。

 

さて、その英国では物価高騰により生花販売にも影響が出ていると「フローラルデイリー」にあります。以下、ウイーク36(9月5日から9月10日)の記事よりピックアップ。
①サブスク生花店「フレディーズ フラワー」売上低迷
パンデミック期間中売り上げを伸ばした配達型サブスク生花店「フレディーズ フラワー」、売上低迷。英国の物価高による生活費高騰がその一因。

 

②英国のスーパー「マークス&スペンサー」花き販売サイトリニューアル

昔は英国のスーパーMarks & Spencerのことを「マクスペ」と略して親しみを持って呼んでいたものでしたが、今はなんて呼ばれるのかな。(しかしまあ今日のところは以下「マクスペ」とよばせてくださいな)

Wikipediaによると、「ロシア帝国のユダヤ人迫害から逃れるためイギリスへ移民してきたポーランド系ユダヤ人露天商マイケル・マークスと、イギリス人のトマス・スペンサーの2人が1894年にリーズで開業した」のだそうです。スーパーといっても、食品スーパーにとどまらず、衣類も家具も美容関係グッズも生活に関するあらゆるものを販売している生活総合提案型のショッピングモールといったところでしょうか。

そのマクスペの花販売がネットと店舗販売の売り場をリニューアルしたという記事。商品は25ポンドから40ポンドくらいを中心に展開。100ポンドの商品もあるようです。リニューアルポイントは季節性。季節ごとに最高のものを提供するカジュアルブーケというコンセプト。

ネット上の販売サイトも分かりやすくていいですね。

 

花は必需品として、より洗練されたものを提供するという上記②の事例、気軽に楽しめてお金は最小限に留めたいという上記①の事例という英国の花き小売りの棲み分けの一面を見ました

従来より日本より物価の高い印象のある英国ですが、最近の物価高騰は驚きのレベルです。花きの需要拡大のすそ野が広がったであろうこの2年でしたが、急速に厳しくなっていると感じます。翻って日本はどうか、観察してみる価値がありそうです。

 

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

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