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セールストークが斬新すぎてすごい!「スーパーの花束2つでウェディングブーケになる」って荒業

2022.08.19

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

ALDI(アルディ)といえばドイツ発の老舗スーパーマーケット。いまや世界20 か国で 10,000 を超える店舗があるのだとか。日本には今のところ店舗はありませんが、スーパーマーケットにおける花の売り方などについては参考にさせてもらう機会が多く、よく話題に上がってきます。

 

さて、そのALDIの英国店から発信されたセールストークが斬新すぎてすごいって話。

なにかといいますと、

「ウェディングブーケって高価でしょ。ALDIの花束を使えば、最大97%節約することができますよ」

という切り口で訴求しているということ。これはなかなか新しい!

 

ウェディングのようなおめでたい機会ではなかなか大胆に節約しようというのはなかなか心理的に憚られるものですが、”ALDIの花束を使えば節約できる!節約は悪いことではない。しかも最大97%できるんだよ!”というセールストーク。

日本の場合、ゼクシィの調査によると生花のウェディングブーケの平均単価が3.3万円なので、最大97%節約したら990円ってこと??えぇッ???

このキャッチーな滑り出し、すごい。

 

ALDIの説得はさらに続きます。

「ALDI英国は季節の花をいつも提案していて、組み合わせ次第でブライダル ブーケを作るのに最適。花は結婚式の総費用の最大 10% を占める可能性がありますから(※このあたりは日本のウェディング事情とも似ていますね)、節約はおろそかにできないでしょ。ALDI英国ならバラ、ヒマワリ、トルコギキョウ、オリエンタル ユリ、カーネーションなど、バラ、ヒマワリ、オリエンタル ユリ、カーネーションなど、わずか2.99 ポンド(500円弱くらいかな)から入手できるんですよ。豊富な花のセレクションでスタイルと鮮度を損なうことなくコストを削減できます。」

 

具体的な花の名前が挙げられているのがいいですね。節約を馬鹿にしちゃいかんというのも説得力のあるフレーズです。さらに具体的な金額を示しながらさらにたたみかけます。

「ALDIの美しいブリティッシュブーケ 2 つを組み合わせて 1 つのブライダル ブーケを作るのは、わずか5.58ポンドです。(≒900円くらい・・・あー、出ました。最初の最大97%節約したら990円くらいになるっていう試算に限りなく近い数字)

これは、プロに作ってもらった場合ブライダルブーケのコストが 80 ポンド(≒13,000円)から 175 ポンド(≒30,000円弱)であるのに比べて最大97%の節約になります。

すでに約 4 分の 1 のカップルが結婚式の DIY しているため、ALDIの美しい花ならお客様がご自身でブーケを作れるのです。」

 

なーるほど、ここで「ブーケDIY」という新しい価値の提案。まあ実際に4分の1のカップルが既に自作しているという現状も驚きではありますが、自分たちで作るというところに価値があるということですね。

 

いやまあ、これアリですね。斬新すぎて最初は驚きましたが、素晴らしい提案だと思いました。頭の中でスーパーの花束とウェディングブーケがリンクしていないだけで、自分たちの花が良いものだという自負があれば、ウェディングにももちろん提案可能なことです。

“それだけのクオリティの花をALDIは提供しているんですよ”という宣伝にもなりますし、そうなればギフトで使っても全く恥ずかしくもなければ先方に失礼でもない。延いては日常の花のセールスにもつながるわけです。

日本のスーパーにおける花売り場で充実しているところたくさんありますから、このような提案、あるいは消費者の自由な使い方、アリなんじゃないかと思います。

 

進化するALDI。いま花売り場を見に行ったらどのような売り場になっているのでしょうか。細かいところまで参考にしてみたいものですね。

いや~、それにしてもまだまだ頭が凝り固まっているってことに気づかされますね。日本の花き販売は、まだまだ伸びしろありですな。

ユニークな提案記事のご紹介まででした。

 

記事詳細はこちら。

 

それではお仕事の方も、休日の方も、みなさま良い週末をお過ごしくださいませ。

 

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