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夕張メロンのブランド化 『農耕と園芸』最新号が面白い 

2022.05.24

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

誠文堂新光社さまからの季刊誌『農耕と園芸』の最新号が届きました。夏号です。今回も興味深い記事が多く、とても面白いです。

花きの専門的な話題も多く掲載されておりますが、野菜果物の栽培動向や市場動向などを参考にするため、斜めにですが読んでいます。

今回興味深いと思ったのは市場レポートから「メロン」について。夕張メロンのブランド化にプロ野球が一役買っていたというハナシです。札幌球場のホームラン賞は夕張メロン、プロ野球選手から「旨い!」と広まりブランド化にも一役買ったというエピソードが書いてありました。昭和期に切り花のカトレア生産が盛んになり、歌謡界のドンと言われた古賀政男さんによってレコード大賞などの華やかなステージの場で歌手から司会者まで全員カトレアを身に着けて、一躍国民のだれもが知る花となったという例にも重ね合わせてしまいます。

 

ここから一旦脱線します。夕張メロンについてはここ3年程種子から栽培を試みていたのですが、我が家の環境では管理しきれないと断念しました。家と壁との狭い空間で湿気がたまりやすく、コナジラミも退治しきれないためです。そこで今年はトマトにしました、どうかご容赦ください。

 

さてさて農産物のマーケティングは華々しいことばかりではありません。地道な日々の売り込みや市況データのチェック、徹底した品質管理など、農産物ブランドの構築維持は膨大な積み上げによるものだと思います。現代にも通じる面と、当時だからこそのお取組みとがあり、プロ野球での話はどうでしょうか、どちらかというと後者に当てはまるのかなと思います。きっと今ならまた別の方法が選択されるのではないでしょうか。時代背景や商品の認知ステージ、競合商品の有無など諸々を考慮し、またどういう商品として販売したいのかということなどを考えてマーケティング戦略は構築されるため、以前通用した戦略が今も通用するするとは限りませんよね。

それだけにマーケティングは自然科学とはまた異なる難しさがあるなと思います。原理原則として通底する部分を踏まえつつ、現在の環境に合わせていくものでしょうか。マーケティングについて、詳しくは小川孔輔先生の「マーケティング入門」をお勧めします。この本は今でも時々見返します。バイブルです。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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