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花きの小売物価は上がっているのか

2022.07.14

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

物価上昇が日常生活で実感できるくらいにまでなっていますが、6月の米国の物価指数が前年比9.1%上昇という驚きのニュースが飛び込んできました。

 

総務省が毎月行う調査に小売物価統計があります。花き業界で調査の対象となっているのは、切花のバラ、カーネーション、輪菊が対象で、鉢物では観葉植物(ポトス)。一年中、毎月調査を行うため、周年販売されている商品で、流通するサイズが安定しているものというのが調査対象の条件のようです。

 

私たちの肌感覚的な商品の価格上昇をこの統計調査では数字で証明しています。顕著なところではガソリンなどがそうですが、まあこれについては火を見るより明らかというか、統計調査を見るより明らかといったところでしょうか。

「価格ががっていないものはないと思うくらいがいい」という人もいますが、実は据え置きという項目も多数あります。例えば鉄道など。JFMA会長の小川先生の調査によると、値上げどころか値下げしているところもあるようです。外食チェーンの○○とかxxとか、アパレル、インテリアの▲▲とか□□とか。仕入ればかりでなく、生産工程や物流などを徹底的に管理してコストを下げるという並々ならぬご努力をされているのでしょう。(値上げせざるを得なかったところももちろん企業努力をされていることと想像しますが)

 

生鮮品は、実は天候要因などもあるので、一律上昇ということでもありません。花きも上昇なのか一時的なのか、このデータからでは明確ではないようです。花き生産資材や燃料代、電気代も上がっていますから、必然的に上がってもいいのですが、最新の物価統計を見る限りでは現時点では断定できないデータです。あくまでも小売物価統計によるとです。仕入れ価格はいずれも上がっていると思うので、小売りのみなさまがいろいろとご努力、工夫されているものと思います。鉢物は世界的な観葉植物ブームもあり、上昇傾向にあるようです。

 

 

最近ちょっと気になるのが葬儀の値段です。物価統計調査では、ある一定規模の葬儀を綿密に定義して都道府県別に調査しています。

定義内容は・・・

〔葬儀条件〕大人;仏教式;親族20人;参列者25人,民営斎場:2日間,〔遺体搬送〕寝台車;10km,ドライアイス(20~40kg),〔棺〕布棺(白;普通品),納棺用品一式,納棺支援,生花祭壇(幅200~270cm),供花(2対),焼香用品一式,〔遺影〕四切;カラー;黒縁額,〔祭壇用遺影〕ライトパネル,〔返礼品〕会葬礼状(50人分);会葬御礼(35人分),〔出棺〕霊柩車:洋型;10km,マイクロバス:1台,〔骨壺〕陶磁器製;白無地,〔後飾壇〕紙製又は木製,〔食事〕通夜振る舞い及び精進落とし(各25人分);並,〔飲料〕ビール及びウーロン茶(各20人分),葬儀に必要な用品一式,サービス料及び人件費を含む

と書いてあり、うち生花祭壇と供花が花き業界としては直接に関係するところです。

総務省のデータでは2021年12月までのデータが公開されておりました。花きの卸売単価高値基調が続くとこの葬儀単価にも変化が出ることでしょう。今後もウォッチしたい内容です。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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