OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

母の日に生かしたい(?)認知科学を活用した売り場づくり

2022.03.07

こんにちは。泥油育子です。

 

認知科学によると、人は顔と認識された部分に反応して視線が行くのだそうです。しかも、それは生後6か月の赤ちゃんの脳の反応からもそれがわかるのだと。人の顔写真を逆さまにすると、赤ちゃんはそれを顏と認識できないという実証実験をNHKのヒューマニエンスでやっていました。顏と認識するのは、2点が横に並んで、その下にもう1点あると、それを目と口のように見立てて、脳が勝手に人の顏のように見てしまう。そのような経験ありませんか?それをシミュラクラ現象というのだそうで、そればかりを集めたインスタもあるくらいです。#シミュラクラで調べるとそんな感じの写真がたくさん出てきます。昔流行った心霊写真なども、その一部はシミュラクラ現象として解決できるそうです。

 

以前、スーパーのインショップなどに店舗を構えていた生花店さまが「お店の存在を気づいてもらえなくて」とおっしゃっていたことがありましたが、気づいてもらうためには、花で人か動物の顔を作るのも一つの手ではないかと思うのです。例えば、母の日の商品でカーネーションでできたワンちゃんや熊の商品を店頭に並べるお店がありますが、恐らく認知科学的には正解なのではないでしょうか。母の日でなくても、継続的にすることで、そこにお花屋さんがあることに気づいてもらうための手段になると思いました。

 

考えてみれば、不二家のペコちゃんやKFGのカーネるサンダースおじさん、マクドナルドのドナルドおじさんとか、ただの店頭マスコットではなく、人の注意を引くのに一役も二役も買っていたことに気づかされます。生花店さんのポリシーによっては、顔と認識されるような商品やキャラクターを店頭に置くのは敬遠されるかもしれませんが、カッコイイ動物のオブジェとかだったらイメージづくりの邪魔にならないかもしれません(わかりません。一案です)。

 

実は以前小欄に、認知科学を使ったマーケティングアイデアや人の好みの決まり方について、少しご紹介したことがありました。以下に部分的にですが再掲します。ご参考まで。

 

・個人の来歴(どのような人生を送ってきたか)が好みに影響

・本人も気づいていない好みがある。世に出ないものが売れないとは限らない。

・好みは一瞬の体験で変わる。(そして元には戻らない)

・消費者は自分の好みを知らない。理由はあとから無意識に作っている。

「赤」は視覚の左の方にあった方が背景との親和性が高くなる。→店舗づくりやPOP、その他紙媒体のデザインに生かせるのでは?

「顔」(目・鼻・口)と認識された部分には視線が行く。→生花売場でも商品、POP、ポスター作りなどでこのノウハウを生かせる?これまで生花店に興味がなかった人の目を引くことができるかも?

 

 

ということで、母の日に向けて“ちょっと生かしてみたいマメ知識”でした。

最後に母の日繋がりで、「母の日前にチェックしたいカーネーション生産地情報」のヒントになりますよう、大田花きの「産地ウンチク探検隊!」からカーネーションの産地を取材した記事をピックアップしました。

 「大田花き産地ウンチク探検隊!」コーナー

 

取材日の古い記事は情報が変わっている可能性が高いので、その点をご留意の上、参考にしていただければ幸いです。

写真等ご利用希望の場合は、著作権者の大田花きまでお問い合わせくださいませ。

(以下順不同です)

★エクアドルのカーネーション(クラシックさま×フローレキッサさま)

★森田フラワーガーデンさま(長野県)

★イナバの花さま(千葉県)

★香花園さま(香川県)

★JA香川綾歌南部さま(香川県)

★安房農協カーネーション部会さま(千葉県)

★平園芸さま(福島県)ポットカーネーション

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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