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文化庁の日本民俗地図について

2021.11.15

こんにちは。ボンソワール桐生です。

緊急事態宣言も解除されたというのに、なんだかメンタル的にはなかなかコロナから晴れません。少し動いておかないとこのまま繭の中にいるような感覚に襲われます。

 

さて先日、東北のとある地域で地元の卸会社の方とお話する機会がありました。地域の古い習慣についてお話を伺いますと、戦後の習慣が残っていてお盆やお彼岸などの日程が引き継がれていることがあります。とはいえ今に至っては村だった時代の生活習慣とは事情が変わってきていますので、徐々に昔の風習は薄まってきているようです。
昭和40年代に文化庁がまとめた資料に日本民俗地図という本があります。日本各地の習慣を調査してまとめたものです。数巻にも及ぶ大変な資料です。一巻と二巻が「年中行事」という項目をまとめたもので参考になります。例えばお盆をみると、日本中あちこちの日どりや行事内容が簡単ですが書いてあります。調査地域名は当時の名称です、現在は市町村合併が進んでいますからちょっとわかりにくいですが、地元の方はお分かりのことと思いますし、あるいはネットで検索すれば問題ありません。写真資料は少ないので、花の飾り方や花の種類までの違いはわかりませんが。

花きの消費は生活習慣と結びついている側面がありますからこうした歴史的な資料を確認することは欠かせないだろうと思います。こういう資料は大概の大きな図書館にはありますよ。当社でも機会あれば古本で買っておこうかなと。
この資料から一つクイズ。

 

「次郎の朔日」って意味わかります?
答えは2月の1日です。小正月から起算して最初の一日(朔日)でイベントが多かったようです。厄年の人は早めに厄払いを、お正月の最終がここだという地域もあったそうです。イベントですからお餅があり、更に装飾としてツタを門に飾る地域もあったそうですから、花き類の消費(とっいっても当時は購入ではなくご自分のヤマからの採集かと思いますが)も様々な行事ごと、地域毎にあろうかと思います。
この資料、図書館でもホコリをかぶっているので鼻がむずむずしてきました。この辺で止めておきます。

 

ではまた。ごきげんよう。

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