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クイズ:地理的表示農産物「花はなんでしょうか」

2021.10.18

こんにちは。ボンソワール桐生です。

地域の名産品を広く知らしめること、またコピー商品が出回らないようにすることを目的として地理的表示(GI;Geographical Indication)登録という方法があります。地域名+農産物名がセットになっているもので、「夕張メロン」(北海道)のような地名がばっちり入ったパターンもあれば、「いぶりがっこ」(秋田)のように商標登録のようなものもあります。

ちなみに、スーパーで購入していただいた夕張メロンのタネを、趣味家たちで栽培して成長の様子を報告し語り合うという任意サークルがあり、当ブログでも何度か紹介しております。夕張メロンのブランド価値を尊重しております。

 

さて、花では鹿児島の「えらぶゆり」という名称が地理的表示登録がされた商品です。えらぶのゆりでないのに勝手にこの名前を使って商品を流通させることはできませんし、産地はその地域で生産されて、その特徴を持ったものでないとその名前を名乗ることができません。説明をみると地域の共有財産という認識です。野菜、果物が登録多く、花き類では前述の通り1例のみですが、益々増加することを期待しています。

GIに関する農水省のHPはこちらです。

ところで、こちらの登録制度は海外の産地さんでも申請することができます。イタリアの生ハムなどが登録されています。フランスのシャンパンもそうです。シャンパーヌ地方で作られた発泡性ワインでないと、シャンパンといって販売することはできません。海外ではGI登録が多く、チーズなどにも使われていますね。

ところで、大田花きのHPには、今日の花として毎日ピックアップされた植物を紹介しております。9月29日は海外の産地さんが開発したルスカススパイダーという商品。

おお!!!個性的ですね。イスラエルのアモスさんが開発・栽培とのこと。ここまでしっかりと産地さんを紹介しているのは花きならではないかなあと思います。

昨年はフラワーオブザイヤーOTAでグレビリアゴールドを紹介しました。新商品奨励賞を受賞されたこのグレビリアゴールドも、イスラエルの生産者が見出したオリジナル品種。

日本のマーケットは、オリジナリティを尊重していいですね。

 

フラワーオブザイヤーOTAの結果と潮流分析は、フラワービジネスノート2022でご確認いただけます。

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