OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

【さんぽみち】オキシペタラムの種子、見たことありますか?

2021.06.23

こんにちは。泥油育子です。

 

先週末は上野公園を抜けて東京芸大の方からさらに先の台東区、文京区周辺をぷらぷらと散歩していました。

閑静な住宅街のあいまあいまに小洒落たお店やレトロな雰囲気の飲食店などがチョイチョイ並んでいて、右脳を刺激される素敵なさんぽみちでした。民家やお店の前にはきれいに管理された花が咲いていています。千両の花もやっと認識できるようになりました。(小欄の千両の花をご参照ください)

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足を止めたのは青い小花オキシペタラム。恐らく花弁の形から品種はブルースターではないかと推察。

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えー、切花でしか見たことありませんでしたが、このようにプランターで楽しむ方もいらっしゃるのですね。

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と写真を撮ってそのまま2-3歩通り過ぎてみたものの、「アレ?」と思いそのまま2-3歩、後ろ歩きでブルースターの前に立ち戻りました。

文京区のブルースターの何が私に後ろ歩きをさせたかといいますと、これですよ、コレ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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これ、タネの種子鞘ですよね。

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オキシペタラムのタネの鞘がこんなに細長くとんがっているなんて、お恥ずかしながら知りませんでした。

他人様のおうちでしたので、勝手に鞘を開けるわけにはいきませんが(もちろん)、どうやらタンポポの綿毛の長いようなのが中にきれいに格納されていて、その先に茶色っぽいような黒っぽいような種子が整然と並んでいるようです。成熟して鞘がはじけますとその綿毛が開いて、種子をふわふわと遠くに運ぶという仕組みのようです。説明が下手ですね。ここは百聞は一見に如かずということで、ご興味があれば画像検索してみてください。初めてご覧になる方は、きっとへ~っと思われるのではないでしょうか。

 

わたしたちのように花き流通の中間に位置する業務に長い間携わっていますと、その花きの一生のうち観賞用に最適な瞬間しか、ほんの一瞬の表情にしか出合わないのがほとんど。その植物のほぼ一生を向き合う生産者さんや植物の最期を見届ける機会の多い生花店さんとはまた植物を見つめるタイミングが異なり、場合によってはそれがまた弱点にもなりうるように思います。いつが適期か、切花として最高のタイミングかという見極めが重要な仕事でもありますから、どうしても意識はそこに集中してしまいます。

 

鞘付きのオキシペタラムもまた、特に今でしたら観賞価値があるように思います。生産者さんにとっては花が終わっても尚管理しないといけないことを考えますと、なかなかコスト高にはなりますが。

植物を育ててみる、その一生を見つめるというのは、植物を知る上で何よりも良い勉強になりそうです。拙宅にある植物は動きの遅いものばかりですが・・・。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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