OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

コロナ禍を経てサブスクサービスの伸長を考える

2021.07.29

こんにちは。ボンソワール桐生です。

 

花のサブスクリプションサービスが増加しているという手応えがありますが、どれぐらいあるのでしょうか。ネットでサブスクをおまとめサイトなどを見ますと配達型が10-12ブランドはあるようです。配達型は郵便、宅配、専門の方によるお届けです。ただしECサイトを強化している生花専門店さんも各社独自にされているので、サブスクおまとめサイトで挙がった以上の数が既に運営されています。
それから店舗に行って受け取るという方式もあります。こちらは大きくは2ブランドあります。(もちろんもっとあると思いますが)

サブスクサービスは生活者のライフスタイルに合わせて20以上のプランの展開が図られているとみていいのではないでしょうか。私の講演資料を見ると2018年のある時点まではEコマースまでしか触れていませんでした。サブスクという言葉が出ていませんでしたが、2018年の途中からサブスクリプションサービスについて触れるようになっています。花のサブスクサービス自体は更にその前からありました、当社でもサブスクサービスを調べる為、2016年に契約し利用した履歴があります。会計データをみると毎週花が届くサービスと書いてあり、サブスクとは書いてありませんでしたが・・・。ここまで拡大するというのは本当に驚きです。

 

後出しですが、考えてみると切花ほどサブスクというしくみとの相性が良さそうな商材はそうないように思います。

飲食系はお腹いっぱいになりますし、アクティビティを伴うものは個人の時間を拘束します。コロナ後の時間の使われ方を想像するに、外出、長期自宅不在などの機会が増えると、食やアクティビティを伴うものはコロナ禍後の伸びはあまり期待できないように思います。例えば、定額の施設使用のようなサービスは、外出が多いと離反顧客が増えるような気がします。

 

一方、花のサブスクサービスは本人の外出先にも届けてくれるように進化するのではないでしょうか。外出のたびに休止しているとサービスの利用が止まってしまうためです。あるいは既にこのようなサービスはあるかもしれませんね。

なお、インターネットを経由した花きの購入という調査については、総務省の家計構造調査というデータからすると2019年時点ではわずか1%ぐらいです。金額のシェアです。人数や購入回数割合ではありません。
データは違いますが2020年のJFTD白書の生活者アンケートを見ると、なんと3%以上の方がWEB経由で購入するようになったそうです(こちらは人数、それも変化した分、増加した分がという意味です)。格段の伸び。調査方法が異なるので一概に比較はできませんが、WEBルートでの購入増は花業界でも確かにみられるというわけですね。

 

コロナ禍後のサブスクサービスの伸びについて考えてみました。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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