OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

ニコライ・バーグマンさんと多様性について

2021.02.20

こんにちは。ボンソワール桐生です。『東京の多様性』という本が図書館にあり借りて読みました。今、日本で活躍していて、もともとは海外、もしくは海外に活動ルーツがある方々へのインタビュー特集です。例えば、建築家、画家、料理人、カメラマン、ピアニスト、フローリストなど、さまざまな職業の方が紹介されています。

 

うち、フローリストではニコライ・バーグマンさんが登場されています。若い頃、日本の生花店で修業されているときの体験。彼がきれいだと思う花を様々使って商品を制作しますが、その中に、日本の文化・習慣としては明らかに仏花用途とされていたアイテムが入っていたようです。そうとは知らず、キーパーから取り出しアレンジに使用したところ先輩に指摘されたというくだりがあります。文化の多様性を示すエピソードとして編集者が残したのでしょう。

 

この話を読んで思いました。

花業界からすると、もしかしたらこの時に仏花アイテムの多様性が閉じてしまったのかも。たらればですが、もしここにマイケルJ.フォックスの主演映画である「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のタイムマシンを使い時間を遡ることができたら、その場に行ってニコライさんの作品に仏花が入っているからといってNGを出さないようお願いしたかったくらいです。かの映画では過去に遡り歴史を変えます。主人公の冴えないと思っている現実がすっかり変わります。(それもはたしてどうしたものか。やはり現実を直視てはと思いますが、映画のストーリーですから、そこからダメ出ししてはいけませんね)

 

そんな想像は置いておくにして、『東京の多様性』の本は面白いです。今をときめく様々な分野のアーティストの半生から、彼らの感性のよりどころを(一端にしても)知ることができます。本のタイトルのとおり多様な経験が作品、表現に現れているのだなと思います。

 

それではみなさまごきげんよう。

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