OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

花きの生産が減る中で季節感を出す方法と季節感について思う事

2020.10.12

こんにちは。ボンソワール桐生です。

「季節感のある花」とはよく聞かれることですが、季節感というのがまた難しい。

 

サンマ、今年は高いのでまだ一回しか食べておりません。

マツタケ、新聞によれば国産が値ごろ感ある価格で販売されているとか。このように季節感とはつまり不安定でもあります。

花き業界では、秋は紅葉、実物、赤やオレンジ、11月に入るとシルバーグリーンや深い赤など冬、あるいはクリスマスをイメージしたもの、年明けは新春を思わせる明るい黄色や淡いピンクなどが使われた商材に季節感があります。

その通りに流通すればいいのですが、天候やら市場の相場やらでなかなかその通りにはならないのです。昨年の台風による影響は続いていますし、今期のコロナ禍、今後の台風に影響などでそのぶれは更に高まると思います。

 

とある生花チェーン店さんのサイトを見ていたら、資材の雰囲気で季節を表していました。物日毎、クリスマスやお正月の資材というのはその季節催事をとてもよく象徴している色やデザインが普通です。一方大型催事のない月は、はっきりしない資材が多いように思っていました。そこに秋らしくも強調しすぎない色合いの 資材を使った商品が提案されていました。花は何色かと言えば、ピンク系やグリーン系です。

 

何が言いたいのかというと、最終的に商品化された段階で季節感を出すことが重要であり、素材の一つ一つにも季節感が100%求められるものではないということです。素材一点主義で季節を捉えるわけではないということ。これまでの自分を振り返ると、生産者の皆様に要望として季節感を投げかけるのが常套手段だったように思います。季節感は確かに重要なのですが、季節感のあるマーケットを創出するために生産者の皆様にそのような商材を丸投げしすぎているのではないか、そういう反省でした。

それではみなさま、ごきげんよう。

 

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