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仙台七夕の記事より【後編】各地の名産品と伝統について

2020.08.24

こんにちは。ボンソワール桐生です。

前回は、仙台での七夕の記事から地域名産品が今年はあちこちで生まれているということをご紹介しました。今回は、地域の伝統と名産品について。
2年ほど前に農水省の事業の一つで仏花を調査する事業がありました。私はたまたまその委員を拝命しました。その事業は、仏花を対象とした調査啓蒙活動を行うものでした。

そこで、仏花の地域性、地域の個性みたいなものを分類し、発表したら地域の発展につながるのではないかとメンバーの皆さんで考え、全国各地の仏花の素材構成などを調べてもらいました。使う素材や組み方に地域性があれば、それは地域の売りになるのではないかと考えたわけです。

 

結果はそれほど大きな差はありませんでした。

いわゆる関東、関西仏花のような違いはあます。関西仏花というのは俗称で、20cmぐらいの小型の仏花が関西地方で飾られていることからそのように呼びます。

ちょっと脱線しますと、関西といっても愛知県の南の方は、やや小型の仏花を飾るようですから、関西仏花の地域を地図上に線を引くとすれば、関西以西というより厳密にはもっと東側にくるようです。地方行政圏と文化圏は必ずしも一緒とは限りません(少しずれるものですね)。

話を元にも戻しますと、このように地域の違いが仏花にあまりないという結果でした。

うーん、本当にそうなのかなあと諦めきれず、資料をあさると少し古い資料ですが、文化庁が昭和40年代から作成した日本民族地図という資料がありました。日本各地の風習を細かく地域別に調べたものです。お盆というカテゴリーの調査もあり、全国各地のお盆を都道府県別に、更に地域別に調べています。そもそもお盆を何と呼ぶか、日程、どのような飾りをするか、どのような催事を行うか、どのような農産物を使うか、などなどです。

他県の人からみれば、同じだろうと思える地域でも海の方と山の方とでは、お盆の日程ですら違う場合が多々あります。どのような花を飾るのか、あまり詳しくは出てこないのですが、ススキ、ミソハギ、オミナエシ等の記載はありました。それ以外ですとその地域でその時に咲いている植物を摘んでくるようです。
ご興味のある方は、地域の図書館にありますので司書さんに聞いてみるといいと思います。

今日は冗長になりました。ここで終わりにします。

結論は、地域の催事に地域性のある花があるのかなと様々調べたりしたのですが実はそうでもなかった・・・という過去があり、現在のコロナ禍で逆に地域性のある取り組みから地域の名産が生まれようとしているという話でした。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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