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人は都市生活に慣れたのか

2019.11.26

こんにちは。ボンジュール内藤です。

 

2018年に国連が発表した世界都市人口予測によると、2018年現在、55%の世界人口が都市部に暮らしているということです。

1950年には30%に過ぎなかった都市部人口は、2050年には68%に達すると予測されているそうです。

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つまり、約3割が都市人口だったのが、100年の間に逆転して農村人口が3割になるということです。全体の人口は増えていますから、決して農村人口自体が減っているわけではなく、そのシェアにおいてということだと思います。

 

最も都市化した地域は、北米(都市化率82%)、ラテンアメリカ・カリブ地域(81%)、欧州(74%)、オセアニア(68%)。

アジアの都市化率は現在50%に近づきつつある一方で、農村人口が未だに多いアフリカでは都市化率は43%。世界の農村人口は、1950年来緩やかな増加を続け、現在34億人に到達。あと数年でピークに達し、2050年には31億人程度まで減少すると予測されています。

アフリカとアジアで世界の農村人口の90%を抱えているそうで、地域を特定すればインドが最大で(8.93億人)、二位が中国(5.78億人)。まあいずれも人口大国ですから、必然的にそうなるでしょうか。

 

世界の都市人口は1950年の7.51億人から2018年の42億人に急増。都市人口の増加は、純粋な人口増と農村から都市への人口移動の両方に起因し、2050年までに都市部人口は25億人増加し、そのうちの90%近くがアジアとアフリカでの増加であると予測されています。

今日、3,700万人の人口を抱える「東京大都市圏」が 世界で最大の都市であり、以下デリー(2900万人)、上海(2600万人) 、メキシコシティ・サンパウロ(各2200万) が続きます。一方で、アジアやヨーロッパなど出生率が低く、人口が停滞している国において、人口減少を経験している都市もあり、持続的な都市化が開発の鍵となると国連から発表されています。

 

持続的な都市化の開発のキーの一つは緑化でしょう。

例えば、メキシコのカンクンに建設予定の750万の植物で覆われたスマートフォレストシティ(詳細はここをクリック)。

建築家は、世界各地にフォレストシティをデザインし、弊社のブログでもたびたびご紹介しているステファノ・ボエリ氏です。

 

あるいは、ホーチミンに持続可能なセントラルパーク建設計画(2020建設開始、詳細はここをクリック)

コンセプトは「過去と文化を尊重する、未来のための持続可能なセントラルパーク」。16ヘクタールの巨大公園誕生予定。3つのタイプの環境配慮型人工ツリーが設置され、エネルギー効率を高めるのだとか。

 

人はヒトになってから700万年経つといわれています。そのほとんどを森林、自然の中で過ごしてきました。

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都市生活をするようになったのは産業革命以降の(人類史上では)ほんの200-300年のこと。つまり、私たちは森林の中で生活する遺伝子のまま、この都市生活を送っているのです。(遺伝子が変化するには、数万年かかるといわれています)

従って、私たちは気づかないうちに、この都市生活でストレスを感じていて、知らず知らずのうちに緑を求めるのは至極自然なことと言えるでしょう。実際、花や緑を目にしたり、花の香りを嗅ぐだけで生体の調整機能と効果を得られるという調査結果が発表されています。

 

世界の中で都市化が進めば進むほど、屋内外を問わず緑化に対するニーズは高まるものと予測されますし、実際世界各地に建設されるフォレストシティやサステイナビリティを意識した公園の例を見れば、まさにその通りといえるでしょう。

都市生活で請けるストレスを少しでも軽減し、生活者が長く幸せに生きる提案を花業界からもしていきたいものです。

 

・・・というようなことを含みながら、明日某所でちょっとだけお話をさせていただく予定です。

その練習として上記のようにまとめてみました^^;

 

それではみなさま、健康にご留意くださいませ。ごきげんよう。

 

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