OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

松市でした  12月11日(日)

2011.12.11

大田花きでは朝7時より1年に一度の松市が開催されました。

  

 

買参人の皆様はいつもより早く市場にいらっしゃり、セリ前に商品をチェック、荷定めを行います。

 

 

松市は年に一度のセリのお祭りのようなもの。いつものセリにもまして盛り上がりました。

毎年同じように経験している従業員であっても、毎回新鮮で見ていても気持ちが引き締まります。

  

  

 

 

そもそもなぜお正月に松なのか?

お正月とはそもそも神道の神様である「年神様」をお迎えし、1年の豊穣を祈る行事です。1月1日の初日の出とともに年神様が幸福のために降臨するのですが、このときに年神様が迷わないよう目印として門松を飾るのです。松は常緑樹で枯れないことからさ栄木とされ、竹と同様に神様が降臨する場所=「神の依り代(よろしろ)」として神聖視されてきました。だから松なのです。 

松の針葉や松笠、通称松ぼっくり、樹脂からは森林の香りに似たシャープで清々しい香りがします。これは松の精油に含まれる揮発性物質によるもの。ターピネオールとうい強い殺菌作用の成分も含み、正月の邪気を祓うにはまさにその機能を伴った植物といえるでしょう。

 

一般的に一や飾りが良くないとされるのは、超VIPの年神様をお迎えするのに前日に慌ただしく準備するのは失礼に当たること、あるいは葬儀でも一夜飾りをすることから縁起が悪いとすることからです。

12月29日に飾り付けるのも29が「二十の苦」に通じることから避けられます。従って28日までか30日に飾るのがいいでしょう。年明けは1月7日まで飾るのが一般的です。

 

1年の初めの月だけを数字で言わず「正月」というのは年神様のことをお正月様と呼ぶこともあるからです。

昔から人々は日の出とともに降臨するお正月様を寝ずにお迎えしました。寝ずに待つから夜がなくなるため、「夜を除く」→「除夜」といいます。寝ずに迎えた日には昼間寝ることが許されていたたため「寝正月」といわれました。1日は除夜になってしまったので2日以降に見る夢を初夢といいます。紅白歌合戦を見たら“おやすみなさい”ではなかったのですね。今年は最敬礼で年神様をお迎えしてみようかしら。

 

いよいよ年の瀬も迫ってきました。年神様を迎える準備は万端ですか?

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