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中国の国花は梅かボタンかシャクヤクか・・・

2019.07.23

こんにちは。ボンジュール内藤です。

 

中国で公式に国花を決めることになったそうです。China Flower Association(中国花協会でいいでしょうか)国民投票を行ったところ、90パーセント以上の支持を集め第1位になったのは、私たちも知っているあの花。

 

・・・というか、中国に正式な国花がなかったというのが意外です。梅かなくらいに思っていました。China Airlinesが尾翼にキレイな梅の花を描いているからでしょうか、潜在意識でそう思っていました。世界100カ国以上に国花があるのに我が中国にないなんて、ということになったようです。

 

 

そして中国の国花になるかもしれない最有力候補が選出されました。

 

 

その花とは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

シャクヤク。

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タイトルに「ボタンかシャクヤクか」としたのは原文にPeonyとあったためです。これだけではボタンともシャクヤクとも取れるのですが、記事に掲載されていた写真がシャクヤクだったのでシャクヤクと解釈しました。

選出に当たっては、専門家チームによって次の4つの基準を満たす10候補の花が選択肢としてあったようです。

【4つの基準】

中国原産であること。

多くの地域で長い歴史を持っていること。

中国の文化と個性を表現するために形と色が美しい花であること。

深い文化を持ち広く一般に知られている花であること。

 

【10の候補】

シャクヤク、ロウバイ、キク、ラン、ツバキ、ハス、キンモクセイ、ロサ・キネンシス(中国原産のバラ)、ツツジ、スイセン

 

そうか、スイセンも推薦されていたわけですね(うぎゃー、ごめんなさい)。言わずにはいられなかった!

いやぁ、それにしてもどれも国の花にふさわしい華やかで素晴らしい花ですね。中国ではそれぞれに意味があるそうです。例えば、ハスの花は「無垢と純粋」、ウメの花は「持続性と貴族性」、ランの花は「優しさと忠誠心」、キクは「誠実さと健康」などを象徴しているそうです。

 

シャクヤクは中国原産、4,000年の歴史があり、中国全土に広く植えられているのだとか。鮮やかな花色と優美なイメージは中国の皆さんの心をつかんだのでしょう。中国では「調和と繁栄」の象徴として縁起の良い花で、「花の王様」と呼ばれているそうです。唐王朝(618-907)では国民の花とされていたと。

 

あるいは、この投票を行っているときに、少数ではありますが「国が大きすぎて1種類の花で表現することができない。複数の国の花を持ちたい」という意見もあったのだとか。それも理解できます。

 

シャクヤクの中でもとりわけ赤いシャクヤクが人気だったそう。となるとこのようなイメージでしょうか。

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中国の大型連休で日本への来日客が多く期待できる場合は、シャクヤクのシーズンオフの可能性もありますが、できるだけ赤いシャクヤクでおもてなしできると喜んでいただけるかもしれませんね。レストランや宿泊施設などに装飾すれば中国のお客様からの心象もよく、SNS拡散等も期待できるかもしれません。国産がなければ輸入してでも用意する価値はあるように思います。

 

決定は今週の金曜日とか。そのあと協会から国務院(中国の最高国家行政機関)に報告し、国民人民会議からの最終決定を待ち、承認されれば10月1日の国慶節で正式発表になる見通し。ぜひ注目してみたいと思います。

※シャクヤクに決定したらこんな風におもてなしはいかがと申し上げましたが、シャクヤクにならなかった場合の責任は負いかねます。念のため。

 

それでは、みなさまごきげんよう。

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