OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

来店率160%の秘密♪ その2 “もったいぶってすみません”の巻

2011.12.08

 

前回の続きです。

 

氷川きよし風シャチョさんが店長をお務めの某店舗で、来店率が160%になったというその理由。

 

それは「試食」に理由がありました。

 

 

あ、漢字を間違えました。

 

 

 

「試食」ではなく「試飾」でした。

 

試飾用に花を無料配布したそうです。

「ぜひ試飾してくださーい♪」と。

 

対象300人。子連れの20-30代のお母さんたちを重点的に配ったそうです。

 

試飾PR用の花材に6,000円かけたようですが、配布した300人のうち1人でもお店に戻ってきてくれて、2か月に1,000円使ってくれたら1年間で6,000円の売り上げになるから元が取れるとの試算でトライされたそうです。

 

 

ところが実際にやってみると再来店率は10%!

お客様は戻ってきてくださったようですが、忙しくなり、今度はご自身がご自宅に戻れなくなってしまったのだとか^_^;

そんなときは日々カプセルホテルをご利用になるようですが、これは裏話。花き業界の氷川きよしのイメージは大切にしなくちゃ!

 

 

この試飾作戦、意外と小売店さんがされる例は少なかったのではないかと思います。

 

本年2月のフラワーバレンタインやそのほか都心のイベント、あるいはそれぞれ産地さんがPRで配布されるということはありましたが、花を買いたいと思った人がどこでどのように買えばいいか、花の初心者は戻る先に困ったりすることもあるかもしれません。

小売店さんがこの試飾作戦にでるというのは戻り先がクリアで、リターンも直接的でいいですね。

まずお店や花の存在を知ってもらう、気付いてもらう(Attention:注意)、興味を持っていただき(Interest:関心)、試飾っていただくことでその良さを知って枯れたときに“また欲しい”思っていただく(Desire:欲求)、店舗で直接配布することでそのお店を覚えてもらえる(Memory:記憶)、迷わず店舗にGO!(Action:行動)という消費行動までのプロセスを示したAIDMA理論に適った方法といえるでしょう。

 

来店率160%の秘密でした。

 

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