OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

敬老の日 アンケート

2011.09.30

「アクティニア」という言葉を聞いたことがあるだろうか。

 「アクティブ」と「シニア」を合わせた造語で、年を重ねてますます魅力的に、且つ行動的になる最近の元気なシニア層を呼ぶ言葉だそう。

 

そのような行動的なシニア層にギフトを贈る機会の「敬老の日」(今年は9月19日・・・でした。もう随分過ぎてしまいましたが)には、受け取る側の変化に合わせ贈るギフトの内容も様変わりしていている。

 

ウェブ工房アイキューブのウェブサイトによると今年の敬老の日のプレゼントランキングは以下の通り。

 1位:ファッション関係

2位:グルメ・スイーツ

3位:花・植物

4位:酒・焼酎・梅酒

5位:健康食品グッズ

 

やはり衣食に関することはここでも不動の上位占有。

その中で花が3位に入るというのは、業界で働く者として嬉しいと捉えるか、当然と捉えるか。

 

 また別のサイトを見てみると、

1位:お菓子

2位:花

3位:洋服

4位:お菓子以外の食べ物

5位:似顔絵

というランキングだった。上位3つは若干の入れ替わりがあるものの、似たような結果となっている。

 

しかし、アンケートの方法を変え、「欲しいものランキング」と受け取る側に基軸を置くと、その答えは一気に入れ替わる。 (電通総研アンケートより)

1位:電話をしてほしい

2位:家に来てほしい

3位:一緒に外食して欲しい

4位:メール送ってほしい

5位:一緒に旅行に行って欲しい

6位:花や植物が欲しい

同じ電通のアンケートの「贈る側が敬老の日にしたいこと」では、「お菓子や食品を贈る」は3位、「花や植物を贈る」は5位。特に「食品・お菓子を贈る」「衣類や小物を贈る」は、贈る側の思いの方が強いらしく、贈られる側が希望するよりも贈る側の方がポイントが高い。

逆に贈る側では少数派だった「メール」「一緒に旅行」なども贈られる側としてはポイントが高くなる。

核家族化や高齢社会が問題視される中、贈られる側としてはやはりここでもモノよりコトが嬉しいようだ。

ところが上位常連の中でも、唯一「花や植物」は贈られる側の方がポイントが高くなっていることに注目したい。花や植物も「コトを贈る」ことになるのだろう。

 

昨今の敬老の日のキーワードは「アクティブ」や「コミュニケーション」。プレゼントは目に見えるものや後に残るものでなくてもいい。もし手にするものであるならば、できれば昔ながらのお年寄りスタイルよりも、アクティブなシニア層を意識した色形がいい。

同じ花であれば、見た目云々よりもソフト(ストーリー)の厚いもの、「●●だからコレ!」という理由付きプレゼントが潮流。

敬老の日に売り込みたい商品のある生産者さんなら、敬老の日の言われを深掘りしてみたり、商品との語呂合わせをしてみたり、なにか理由づけを考えてみよう。小売り側としてもその方が売りやすい。

 

 

 

もし、未だに「敬老の日」に従来型の印象を持って商品展開を行っているお花屋さんがいらっしゃるとしたら、こうした動きを敏感に察知して、来年の品揃えは少しチャレンジとして変化を取り入れてみてはどうだろう。このようなアンケート結果はあらゆるサイトに掲載されているので、物日ごとにチェックしてみると商品展開のヒントを得られるかもしれない。 

 

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