OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

恐竜の臭い?

2018.08.01

恐竜映画に限っては、3Dか4Dの体験型で鑑賞することが多い。恐竜が好きだからというだけなのですが。1993年公開の映画ジュラシック・パークに始まるジュラシックシリーズは、そんなはずはないというストーリーでも、思わず引き込まれてしまうものです。

さて、そのジュラシックシリーズの最新版「ジュラシック・ワールド~炎の王国~」が先月公開となり、4Dを体験してまいりました。もちろん勉強のためにです。

 

シートの揺れや背中キック(だれかがシートの背中をドンドンと突く、叩く、蹴る感覚)、足元チョロチョロ(足元を何かがシュルシュルチョロチョロと触れる感じ)など、2015年に上映されたジュラシック・ワールドよりアクションが多かったように思います。前回が既に3年前ですから、記憶が薄れたというのもあるかもしれませんが、とはいえ4Dの技術が上がったと仮定してもおかしくないのではないかと思います。

 

そんな4Dの中で面白かったのが「臭い」の再現です。

草いきれといいますか、ジュラシックパーク内の熱帯の草原の香りがほわ~んと漂ってくるのです。青い臭いです。良い臭いでもなく、特に不快でもなく、ニュートラルな感情のままでいられます。かなり忠実に草いきれを再現しているという印象でした。すごいですね。どのように香りを作ったのかわかりませんが、その忠実な再現力に驚かされました。

 

実はできれば恐竜の臭いを嗅ぎたいと思っていました。(それが実際の臭いとは違っていたとしても。)

ストーリーの中で、噴火のために死滅に瀕した恐竜たちを人間の手で内地に輸送するのですが、船の積載室に押し込まれた巨大生物は、密室ということもあり、そりゃまあだいぶ“臭い”がするらしく、俳優さんたちは「臭い、臭い」と連発します。臭いだろうということは2Dからでも容易に想像できますが、ないものねだりをすればここでどんな匂いなのかぷ~んと漂わせてほしかったなーと。

ついでに、肉食恐竜がこちらに向かって力の限りガオーッと吠えるとき、その息が観客の顔面に吹きかかります。3Dメガネをかけていても尚、目を開けているのがつらいくらいの勢いなのですが、えらく清潔でさわやかな息なのです。恐竜ちゃんはそんなに吐息に気を配っているのかと思うくらい無臭。ホンモノはもっと臭うハズ??なんていうのはアタクシの妄想に過ぎませんが、できればここで、オエッとなるくらい強烈な臭いをたきつけてほしかったなーと。

しかしまあ、不快な臭いまでいくと配給会社としても問題ありで実際には難しいのかもしれませんね。

臭いの再現がある程度は可能になった昨今、様々な制約の下においても「臭い」や「香り」は今後、イベントやセレモニー、アミューズメントばかりでなく家庭や日々の暮らしの中で、加速度的に注目される要素になっていくように思います。いつの日か、想像上であったとしても「恐竜の臭い」が再現されることも、秘かに期待しています。

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