OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

見本市出展取りやめ

2018.07.30

スイスのバーゼルといえば、テニスプレイヤーで有名なロジャー・フェデラーの生まれ故郷で、スイス第3の都市。1世紀以前からケルト人が住んでいたとの記録も残り、古い都市としても知られています。

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(↑ライン川とバーゼルの街並み)

 

そのバーゼルで、毎年3-4月頃、1週間ほどの会期で世界最大の時計・宝飾品の見本市「バーゼルワールド」が開催されます。

腕時計の世界最大手スウォッチグループ(スイス)が、そのバーゼルワールドへの出展を2019年から取りやめることが発表されました。スウォッチグループ傘下のオメガ、Breguet、TISSOT、Longines、harry winstonなどのブランドも全て見本市には出展しないそうです。

インターネットの交流サイト(SNS)を通じた情報の発信や拡散が消費者を動かすことが多くなり、「伝統的な時計の見本市は我々にとって意味が薄れている」との同グループCEOの判断なのだそうです。

 

実際同じ空間において対面でお話をすることも大切だと思います。しかし、このようにSNSやデジタル機器の発達で、対面とほぼ同じような効果を低コストで得ることができ、且つ企業の戦略に見合った対面プロモーション以上の機能をSNSで充足できるとすれば、恐らくは莫大なコストをかけてきたであろう1週間の出展を取りやめるという流れは驚くことではないのかもしれません。

ま、驚きましたが。

 

これは世界に波及する一大潮流の源流となるでしょうか。是非今後の動きに注目したいと思います。

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