OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

二酸化炭素濃度 その①

2016.01.05

ここ最近は温か気持ちの良い陽気が続いていますが、年末に一度、冬らしい気温が下がったときがありました。その際、寒さのあまり暫く窓を開けていなかったのでしょう。気付けば自宅の二酸化炭素濃度が1,800PPMに到達していました。

いや、たまには開けていましたよ。ベランダに出たりするときに。しかし、その時間が短すぎて、空気の入れ替えには至らなかったようです。春や夏は400-600ppmほどでしたから、だいぶ高くなってしまいました。

朝、会社の役員会議室に置いてある二酸化炭素計測器を見てみますと、屋内でも“ほとんど外気”(ドアが閉まっていないから)のここは283ppmと表示が出ています。

外気は通常300-400ppm。300ppmを切るのを見たのは初めてです。計測器の故障かと思いましたが、まあそんなものでしょうか。すぐ隣にCAM植物である大きな胡蝶蘭がありますので、そんなに影響がないことはわかりつつも、朝これほど二酸化炭素濃度が低いのは、夜間にCO2を吸収して生長するスタイルを持つCAM型植物の胡蝶蘭の存在も多少あるのかなと。

<コチョウランのCAMか否かについての詳細はこちらをご覧ください。>

 

ちなみに、自然界で二酸化炭素濃度はだいたい350-400ppmくらい、人がまばらなオフィスや会議室などで500-600ppmくらい、そこに人が入ると800-900ppm、その人たちがディスカッションを始めると、一気に1,500-2,000ppm(以上)になるでしょう。

1,000ppmを超えると、会議や授業をするにも集中力がなくなると言われます。
数人が密室にいるだけですぐに1,000pmくらいには到達してしまうので、闊達なディスカッションをするためには、1,000ppmを超えたら一度換気ができるといいですね。

また2,000ppmを超えると不快感を感じたり、眠気を感じたりする人が出てきます。3,000ppmを超えると頭痛を訴える人も出てくるというレベルになってきます。

 

寒い冬場では生活では難しいことも想像できますが、できればオフィスでも自宅でも1日10分くらいは外気を入れて換気をした方がいいようです。

 

・・・つづく・・・

 

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