花研コーヒーブレイク
「ザ・熱帯」夢の島熱帯植物園は楽しい
2026.07.09
花研の一研究員です。
6月下旬の某日、夢の島熱帯植物園に行ってきました。ここは隣接するごみ処分場の排熱を利用して温室管理をする植物園です。
都内には植物園と名のつく設備は、神代、小石川、板橋、ここ夢の島などがあります。それらに様々な植物が集められ日々研究されているのです。植物園は、希少な在来種であれば保護しつつ展示して植物多様性を知らしめてくれたり、小学生の夏の自由研究のテーマとして、はたまたデートコースになることもあるでしょうし、美大の学生のスケッチのモデルになったり植物園は大忙しなんですね。
ここ夢の島では小笠原諸島の貴重な植物を見ることができます。夢の島熱帯植物園のサイトはこちらです。
お邪魔した日は、エントランスホールでパッションフルーツの試食会をやってまして、いきなり楽しい感じです。
展示棟に入ると、もう一気に熱帯です。しかし屋内はサウナのようかと思いきや案外とすごしやすい。どかーんと20mぐらい伸びちゃうヤシに対応してか、温室の高さは30mぐらいあったりして意外と空気の循環がいい。それほどびっちゃびちゃに湿度が高くて過ごしにくいということもありません。
20m級のヤシに登って実を落とすっていうマンガを見たことがりますが、マンガで見るほど簡単ではないでしょう。
軽く20mですから世界最大のヒマワリの2倍はあるかと。通常の小学校が3階建て校舎で10mぐらいです。OTA花ステーションは3階建てですが強靭に造ってある倉庫なので、普通の建物換算でいうと6階建てに相当します。
すると花ステの屋上の高さくらいまでヤシがここに生えているということになります。大田市場にお越しの際には、ぜひ花ステーションをご覧になってイメージしてみてください。
冒頭からヤシの話で飛ばしてしまいましたが、まあそうでかいものばかりではなく、葉物や鉢物で見かけるクロトンなども植栽してあります。モンステラもありますが、環境がいいので50型画面ぐらいはありますネ。しかし考えてみえれば大田市場の仲卸さんには沖縄から届く大きなモンステラがあり、存在感でいえば同等な感じです。
ちょうど植物園ではヘリコニア・ロストラータの開花時期でした。なんだかああいう熱帯環境でヘリコニアを見ると、実に印象的です。鳥が近寄りたくなる気分がわかります。(ヘリコニアは鳥媒花というタイプの植物。熱帯で印象的な色の花を長くつけることで受粉を鳥に媒介してもらう)
先ほどのモンステラやポトスなどは大きさもさることながら、伸びる姿がもはやインベーダー。地球を侵略するかのごとくの勢いで自由に伸びてまして、気根がだらーっと垂れている様子は、「おれが全部吸い取ったるー」と言っているのが聞こえてきそうな勢いです。
こちらとしては、するとこちらは「土の中だけにしてよー」と言いたくなるので、まさに非言語コミュニケーション・・・てか、妄想。
羊歯(シダ)なんかも谷渡るどころか、あちこち手の(シダだから胞子か)届く範囲に子株を増やしまくってますねえ。そうは言いましてもここは植物園なのですべて専門の方による管理下でのことですが。
たまにはこういうところで観葉植物や羊歯を見ると、楽しいですね。
今日は植物園をおすすめしてみました。あかんよー(観葉)、知らない(シダない)というのでは・・・。
なんとなく外からもでかそうなヤシの雰囲気、中に入ると本当にでかいヤシがある⇓
好き放題に栄養を吸収し、増殖する植物。インベーダーかエイリアンかを思わせる⇓
たしかに熱帯雨林にこういう色が目にはいったら引き寄せられるというデザインパターン。ヘリコニア ロストラータです。⇓
カカオありました。
カカオってこんな実の着き方なんだ、幹から直接花が咲き実がなります。「幹生花」と言います。⇓
普通にみかける植物に出会うとホッとします。ホットな地域に自生するクロトン。
ありがとうクロトン⇓
あのガウディがタコノキやタビビトノキを見ていたら、きっとサグラダファミリアの設計も今とは異なっていたであろう・・・、と思うくらい建築的な美を感じさせる植物⇓
こういう記念撮影コーナーもあります。写真の彼はネペンテス⇓
かの博物学者ウォレスがマレー半島の探検中、あまりにも喉が渇いたため山中でみつけた食虫植物ネペンテスのツボにたまった水を飲み、のどの渇きをいやしたといわれます。
水をかき分けて飲み、その味はやや酸味があったといいます。しかし、ここで来館者の渇きを癒しているのかという疑問にはなんら答えてはくれない。あくまでも撮影のためのマスコットであって渇きを癒すことはないが、心の渇きを和らげてくれるかわいいヤツ。
植物園に入る手前ではガーデンコンテストが開催中です。毎年見ているのですが第4回の東京パークガーデンアワードの植栽があります。HPサイトはこちら。
暑い日本の夏に対応する植栽など、アイディアあふれる作品に出合うことができました。
それではみなさま、ごきげんよう。





















