花研コーヒーブレイク
この花はなんの花でしょうか ~ギンギラ●ス●スの行方~
2026.01.20
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
1年の中で最も寒い時期である大寒を迎える本日から、本当に暦通り東京では厳しい寒さを迎えることになりました。
日本最低気温の日も1月25日に観測されていますから、この時期はもう完全ギブアップです。ラナンキュラスやパンジー、スイートピーあたりの明るくひらひらふりふりとした花を室内に飾って、すぐそこまで来ているであろう春の到来を祈るばかりです。「雨乞い」ならぬ、「春乞い」です。
さて唐突ですが、こちらは何の(植物の)花でしょうか。

★ヒント
①1cmくらいのすごく小さな花です
②多くの場合、この花の観賞価値は売価に含まれていません。販売時にはこの花は付いておらず、飾っている間に開花してきます。
正解は、ルスカス。ルスカスという葉物として流通する植物の花です。
実は、2025年の11月ころに拙宅に届きまして、一緒に届いたほかの花はもはや観賞価値を失ったのですが、年が明けて2026年1月中旬においても尚、このルスカスは元気でさらには花を咲かせたのです。しかもそのルスカスは染めラメ加工が施された、ギンラギンラのルスカス。こういうの、結構好き。
一見、“花は咲いていません風”に見えますでしょ。
ところが、ひっくり返すとこんな感じ!
↓葉の裏からのショット。あちこちから花芽が出ているのです。
最初はこのようば花芽は出ておらず、ツルンとしていたんですよ。
ところが、飾っている間に徐々にポチっと花芽らしきものが出てきて、花柄が伸びて、ツボミが膨らんで、花が咲いたのです。
よく見れば、葉の裏ばかりでなく表にも花芽が出てきていました。
葉の裏面と表面、どちらにも花芽は付くのですね。
というのも、葉のように見えるこの部分は、「葉状茎(はじょうけい)」(あるいは葉状枝-はじょうし-)と呼ばれるもので、葉のように平らで薄くなった茎(!)なんです。
ルスカスはキジカクシ科ナギイカダ属の植物で、原産地は地中海沿岸から西アジア。
学名をRuscus hypophyllum(ルスカス・ヒポフィラム)といいますが、種小名のhypophyllumはギリシャ語の2つの単語「hypo」と「phyllon」に由来します。
hypo(ヒポ)は「下に」「~の下に」という意味の接頭辞
phyllon(フィロン): 「葉」
これらが組み合わさり、「葉の下に」という意味に。つまり、花が「葉の(ように見える部分の)下に付く」という特徴にちなんでいるわけです。学名を付けた人が見た時に、ルスカスの葉の裏側に花が付いていて、それが特徴的に見えたのかなと想像できます。
今回観察しているのは、ギンギラギンの染めラメルスカスですが、もちろんナチュラルの一般的なルスカスでも観察することができるでしょう。
以前「花研手帳2013」でルスカスの葉の面から出てきたぷっくら花芽を不思議に思って、ご紹介したことがありました。花研手帳のこのバージョンをお持ちの方は、ぜひ44ページを開いてみてください。
拙宅に来てからこのルスカスちゃんは2か月ほどになりますが、もうしばらく観察してみようと思います。
な~んて、思っていたら100倍すごい人がいて(!)、完全に観賞価値を損ねるまで、5年間1本のルスカスを観察し続けた方がいらっしゃいました。






















