花研コーヒーブレイク
土用丑の日に花を飾る習慣を喚起する!?
2025.06.18
こんにちは。花研の一研究員です。
暑いを通り越して、もはや「あづい」と濁点付きで表現したいくらいの暑さを迎えています。
江戸時代はさすがにここまで暑くなかったとは思いますが、江戸も人々が暑さを警戒して体調管理をしていたことには違いないでしょう。洒落た江戸人はどうしたかといえば、はふはふ言いながらウナギを食べたということでしょう。土用の丑の日は「ウ」のつくものを食べるといいとされていたところ、平賀源内さんのご提案で、「んじゃあ、ウナギだ」と。源内さんは日本で最初のコピーライターとも評されています。夏にウナギの需要が落ち込むことに困っていた鰻屋さんに相談され、思いついたのだそうで、うまいマーケティングです。東京はたくさんの川がありますからウナギがたくさん採れたようです、供給もばっちり。リーズナブルに提供できて、生活者としても精がついたのでしょう。
現代的にはたんぱく質とミネラルの摂取という点から理に適っていたと言えるでしょうか。源内さんがウナギの提案をしたのが江戸の中期で1780年代前後といわれますので、仮におよそ250年前として、ここでここで江戸時代からの文化の踏襲に加え、250年進化した分をつけ足してご提案したいことがあります。
土用丑の日は、花も併せて飾ることで乗り切りたいということです。土用丑の日は「ウ」の付くものを・・・はい、では「ウ」がつく花を推奨したいところです。
ウが付く花は・・・う~ん・・・意外と思い浮かばないと思いますが、そんな時は「フラワービジネスノートの「流通早見表」便利です。五十音順になっています。
シーズン的にウイキョウなんてどうでしょうか。涼しそうですし、夏のファッションでもウイキョウがデフォルメされてデザインに組み込まれた模様もよく見ます。
ウツギといいたいところですが、夏の土用にはもう出荷が終わっていますね。残念。
雲竜ヤナギ。いいような気がします。
そのほかキキョウなんてどうでしょうか。真夏に咲くタイプのキキョウが古くから日本にあったのですがしばらく花業界の表舞台から退いていました。それを復活させる動きがあり、流通しています。
当ブログでも何度かご紹介したことがあります。こちらです。
頭文字であることにこだわらなければ、ほかにもアンスリウム、デルフィニウム、リンドウ、カスミソウ、チョウジソウ、リキュウソウ、トルコギキョウ、ドウダンツツジなどなど季節に潤沢に流通あります。
「ウ」のつくものだけで束ねた土用の丑ブーケなども運が重なり縁起よさそうです。
こんな提案をフラワービジネスノートのMonthly Ideas欄でご紹介しております。(2024年版で色々提案していました)
よろしければ、このような提案も売り場活性に繋げていただければと思います。
それではみなさま、ごきげんよう。