花研コーヒーブレイク
漫画アニメによるマーケティングが47都道府県で導入されている驚き
2026.09.01
こんにちは。花研の一研究員です。
先日、今最もいけてるアイテム「群馬パスポート」をゲットしました。
抽選に当たり、東京にある群馬県の事務所までピックアップに行ってきました。

表紙はぐんまちゃんです。
いやそれにしても抽選が運よく当たりましたよ。
日本国パスポートをもじった群馬パスポートですが、表紙から中身までそのクオリティは大変高く、人気であるのも頷けます。
さてそのパスポートをゲットするためには、前橋の群馬県庁に行くか東京の群馬県の事務所に行くかの二者択一。
東京都在住の私からしたら、必然的に後者を選ぶことになります。そこで平河町にある都道府県会館へ行きました。
こちらは地下鉄を降りると地下で建物がつながっております。通路に各都道府県のパンフレットがずらーっと置いてあります。
ワタシャ、正直に言いますと「チラシ・パンフ好き」。しかも、やや病的なほどに。
スーパー、道の駅などに設置してあるチラシやパンフ類を片っ端からもらってくる癖があります。そしてじっくり拝見します。いまじゃあ、チラシやパンフレットの情報発信の良しあしがだいぶわかるようになりました。
話を元に戻しますと、それら都道府県のチラシパンフには一定の法則性があることに気づきました。
それは「漫画アニメキャラだらけ」ということです。地元のゆるキャラもまだまだ活躍していますが、県単位で主役の座をきちっと守り通しているのはぐんまちゃんとチーバ君ぐらいです。(ほかにもあるかもしれませんが、有名どころでは)
それ以外は、例えば
・佐賀県=キングダムが表紙のパンフ
・あちこち=クレヨンしんちゃんのスタンプラリー(JR東日本などで各県にまたがる広域なイベント)
・東北あちこち=みちのくマンガロード(宮城秋田岩手 漫画などに関するミュージアム巡りのスタンプラリー)のスタンプラリー台帳
・鳥取県=県立美術館での谷口ジロー(孤独のグルメの漫画家)の展覧会案内
・岡山県美作市=グラップラー刃牙
・能登=当然ポケモン
・静岡県浜松市=マジカルミライ
・鳥取=やはり名探偵コナン
・山形県庄内市=しあわせ鳥見んぐ
・・・・
どーですか、ちょっとパンフレットあさるとこれだけの種類があるんですよ。
これらがどれだけ地元の消費活性化に貢献するでしょうかと思われるかもしれませんが、少なくともn=1(つまりワタシのこと)では高い効果が見られました。その行動に大いに影響を及ぼしたということです。
実際に山形に帰省したときのことです。
パンフレットで見た漫画、山形にある東北芸工大を舞台にした漫画「しあわせ鳥見んぐ」を山形駅の書店でまず買い、さらにレンタサイクルで芸工大に行き、付近の水辺の小鳥をウオッチ。
更に更に、JRの駅ビル「エスパル山形・宮城・郡山」ではぼのぼのによるクイズラリーがあり、思わず取り組みました。48時間経過しなんとかクイズを解いて景品のシールをゲット。
更に更に更に、駅ビルのお土産売り場で「酒田米菓のおせんべい」と「47都道府県の子(推しの子)」とコラボした商品を発見。当然のように購入。
・・・・
漫画やアニメをフックにした地域プロモーションに反応し、時間もお金も費やす中年男性が少なくとも一人は存在していたことをここに記した次第です。
もちろん私だけで市場効果を証明できるわけではありません。
しかし自分で自分を観察していると、自治体や観光事業者が漫画アニメとの連携を次々に進める理由は理解できます。これをエスノグラフィーというのでしょうか。漫画やアニメは、人をその土地へ動かす「最初のきっかけ」になるのです。
かつて地域振興といえば特産品や名所旧跡が主役でした。しかし現在は漫画やアニメが入口となり、その先にある地域資源へ来訪者を導く仕組みが当たり前になりつつあるのでしょう。日本は世界でも有数の漫画・アニメ・キャラクター活用先進国なのだなと妙に納得したのでした。
しかしそれもまた、キャラクター好きを狙っただけではない、あるいは得意だからプロデュースしたというだけではない、しっかりと脳科学に基づいたマーケティングでもあるのです。この続きはまた別の機会に。
それではみなさま、ごきげんよう。













