OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

スコットランドの花言葉

2014.09.22

スコットランドの英国からの独立是非を問う住民投票が実施され、ご存知の通りこのたびは独立しないことに決まりました。スコットランドといえば、国の花はアザミ(thistle)です。

ちなみに、イングランドはバラ、ウェールズはラッパズイセン(daffodil)とネギ(leek)、北アイルランドはシャムロック(クローバー、聖パトリックデーになるとアイルランドも米国もシャムロックやその色を象徴した緑だらけになるように!)です。

 

なぜスコットランドがアザミなのか。

スコットランドでは13世紀にノルウェーの兵隊が侵入するのを防いだのがアザミだったからです。スコットランドのアレクサンドロス王の城を取り囲んだノルウェー軍が、城の濠に入るために靴を脱いだところ、濠は干上がっていて、代わりにアザミが一面に生えていたというのです。兵隊はアザミの鋭いトゲに刺されて城から飛び出したしていったということです。

また一説には、一人のデンマーク兵がスコットランド陣営を驚かそうと思い、裸足で接近したところ、アザミを踏んで痛さに耐えかね、叫び声を上げた。それをきっかけにスコットランド陣営は奮起して敵軍を追い払ったとも伝えられています。

このようなストーリーにより、アザミはスコットランドを救った花として国の標章と国花になったのです。歴代の貨幣にも記されたり、織物や本のデザインなどにも盛んに使われているところをみると、アザミはスコットランドの人たちの心の象徴と言ってもいいでしょう。

花言葉は「独立」・「報復」。

国花の花言葉にも彼らの悲願が込められているのですね。

ノルウェーやデンマークの軍の侵入から身を守ったスコットランドが、今度はデンマークのような北欧国家を目指して独立したい、というのは少し皮肉のような気もします。

 

日本のニュース番組のインタビューで、某ウィスキー製造会社の社長曰く、

「独立すればEUから脱退することになるから、輸出が難しくなる。わが社は大打撃を受ける。

それでも尚、私は独立に賛成だ」

独立願望は経済的な利点とは全く関係のないところにあることが窺い知れます。アイデンティティとかナショナリズムなのでしょうか、わかりませんが、何か精神的な問題だということは伝わってきます。

経済的・実質的なことを後回しにした気持ちの問題が理由となると、これから先、世代も変わっていく中、スコットランドが独立することはあるのでしょうか。

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