花研コーヒーブレイク
【ODD NAMES】つい突っ込みたくなる植物の名前
2026.08.07
こんにちは。みんなの花研ひろばです。
植物には変な名前がよく付けらていることは、小欄でも折に触れ紹介してきました。
ヘクソカズラ(屁糞葛)とかジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)、ライオンゴロシ(ライオン殺し)、ソーセージノキ、シアバターノキ(柴田さんの木とかアバターの木とかじゃなくて)、シャンプーノキとかネタ的には使い回され系の名前は皆様もよくご存じかと思います。
しかし今回は、さらに突っ込みたくなる名前を少しだけ紹介しちゃいます。
・アブラチャン・・・油にまで「ちゃん」を付けちゃうなんて。アブラチャンはクスノキ科クロモジ属の植物で、学名をLindera praecoxといいます。漢字では「油瀝青」と書きます。植物全体に油分が多く含まれていること、またチャン(瀝青)はコールタールや天然アスファルトなど、黒くてドロドロした粘着性のある油を指す古い言葉(チャン)に由来します。
アブラチャンの果実や種子をギュッと絞ると、絞った後に黒いドロドロとした「絞りかす」が出るのだそうです。なぜそれをチャンと呼ぶのかについてご興味があれば、ネット上に紹介されていますので、ご参照いただければと思います。
・イヌラ・・・フランスの地名?それはイゾラでした。スペインのリゾート地?それはイビサでした。菊芋とかゴボウに含まれる食物繊維のこと??それはイヌリン。イヌラ(Inura)とはヨーロッパ、アジア、およびアフリカ原産のキク科オグルマ属の植物です。
・ギシギシ・・・ドアの軋みか、アタシの関節か。そっこら中に生えているタデ科の多年草。子供のころ、穂のぽろぽろを取って、紙吹雪のように投げたりしていました。学名をRumex japonicus(ルメックス・ジャポニクス)。花き業界に従事するようになってからも、ギシギシは「花き」とは別物と思っていましたが、数年前に「ルメックス」の名前で園芸品種が流通するようになりました。
・ペンステモン・・・ドラえもんか五右衛門の親戚か?北アメリカ原産のオオバコ科の植物。ギリシャ語の「5」を意味する「pente」と「雄蕊」を意味する「stemon(雄しべ)」を合わせた言葉。現在、花き市場にはペンステモンの実が秋色花材として潤沢に流通しています。
・チーゼル・・・ディーゼルの代替燃料か?ユーラシア大陸と北アフリカ原産のスイカズラ科。英名のワイルドティーゼルまたはフラーズティーゼルのティーゼルがチーゼルの由来のようです。ティーゼル(teasel)の名は、この植物の乾燥したトゲのある頭花が、羊毛や毛織物の繊維をすいてほぐす道具のとして使われていたことに由来するそうで、古い英語で「髪の毛をほぐすこと」をteselということから。
・アブチロン・・・何か薬の名前か、実際の花を見ると「チンチロリン?」と二度聞きしたくなるような名前。ブラジル原産のアオイ科の植物。Abutilonは学名で「牛の下痢を治す」という意味に由来。昔、牛の下痢を止める薬として使われていたためなのだそう。
・ベルペロン・・・誰かが本気で付けた何かの名前なのか・・・と思ってしまうほどショッキングです。最初に耳にしたときはね。別名「ベロペロネ」とかいうんだから、「まじめに??」って思いましたよ。お菓子の「ねるねるねるね」のバージョン2が発売されたのかと思うくらいおかしいってば。メキシコ原産のキツネノマゴ科の植物。ベルペロネの名前は、旧属名のBeloperoneに由来。ある日、買参人さんが、花も付いておらず半分水落ちした瀕死状態で「この植物、何かわかる?わかったら教えて」と25cmほどのベルペロンの細枝を花研において枯れました。水揚げをしたらなんとなく植物は判明したのですが、そのあとの回復ぶりがすごく、ついに発根したことを覚えています。
まあ、つまりそんな(私たちが思う)変な名前の植物はいろいろあるわけですよ。
夏休みの宿題や研究にどうぞ。それではみなさま、ごきげんよう。
・・・花研のフラワーガール「リンネア」より夏季休業のお知らせ・・・

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みなさんのお盆休みが、花と笑顔あふれるひとときになりますように🌼✨」
花と緑の未来を案内するフラワーガール“リンネア”は、世界中の花や植物が大好き。本日8月7日(=花の日)にデビューいたしました。誕生日も8月7日です。キャラクターデザインにはAI技術を活用しています。
リンネアは花の不思議や業界の最新情報を発信してまいります。
リンネアともども、今後とも花研をどうぞよろしくお願いいたします。










