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2026年、秋の花はなぜ早かったのか ~彼岸花とキンモクセイの開花から読み解く~

2026.09.25

こんにちは。花研の一研究員です。

ここ一か月のことです。ワケあって自転車通勤をしていました。片道約20分、朝な夕なにせっせと環状七号線を東へ西へ、アップありダウンあり。

 

朝は太陽が昇る東へ向かって、帰りは西に沈む太陽に向かって(いや、だいたい日没後ですが)、20分でもずいぶんと大汗をかきながら、それはそれは大変で・・・と思われそうですが案外そうでもなかったんです。➾後半に続く伏線です。

 

そんな毎日でしたが、自動車通勤では気づけないものに気づけるものです。

9月19日、大田区の環状七号線沿いで彼岸花の開花を確認しました。

といってもずいぶんと開花が進んだ8分咲きの状態です。同じ頃、近くの公園でキンモクセイの香りも感じられました。見上げると花がびっしりと咲いていました。雨がちで空気の流れが重めですが、キンモクセイの近くを通ればしっかりと秋めいた香りを運んでいます。これは、自動車通勤では気づけなかったこと。

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彼岸花もキンモクセイも、例年より少し早いように思えました。

そういえば彼岸花で有名な埼玉の巾着田。昨年のニュースでは、海外からいらした観光客の方が、せっかく来たのに彼岸花がまだ咲いていない、猛暑で開花が遅れたなどという内容が報道されていました。

そのニュースはたしか9月20日過ぎでしたから少なくとも昨年よりずっと早い開花ではないでしょうか。またキンモクセイについては切花としてのご出荷があるものですからOTAの統計データから出荷日を比較すると、2026年は9月第3週からキンモクセイ切花の出荷が始まっているのですが、2025年は10月に入ってから出荷がスタートしていました。今年は前年に比べて10日は早く出荷が始まっているのです。

 

調べてみると、彼岸花もキンモクセイも、秋の温度変化に敏感な植物であることが分かりました。

彼岸花は地温を、キンモクセイは気温の変化を感じ取って開花日が動くようです。(このあたりの学術的な論文はどちらも和歌山大学にあったりします。ご興味あるかたはあたってください 彼岸花の論文 キンモクセイの論文)

 

さて、地温情報についてはなかなか手にはいりませんから気温について述べますと、都心部は8月下旬から気温が下がり、9月上旬は涼しい毎日でした。

特に夜温が下がってエアコンを使わないでも寝ることができたのです。ということで、冒頭の話に戻るのですが、かように涼しい日々でしたので私も自転車通勤が、それほど苦でもなく、汗も多少かく程度で会社と家を往復していたのです。35度だったら続かなかったでしょう。

 

温度によって秋を感じる(開花する)植物は、今年の8月から9月の気象条件で例年よりも早く秋を感じていたのです。

植物の開花によって季節の移り変わりを判断する学問があります。桜の開花から季節推移をみるのが代表例ですが、Phenology(季節学)というそうです。

 

以上、なんだか秋が早いのかと思うことについてあれこれここに書いてみました。

皆さんはどんな出来事で秋の訪れを感じますか。

ワタシにはほかにも熱い味噌汁が飲みたいかどうか、という軸もあります。

 

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