OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

サクラが開花し諸行無常を感じましたとさ

2026.03.23

花研の一研究員です。

桜の開花を知らせるニュースが届きましたね。
都内では標本木の開花数が基準に達し、3月19日にソメイヨシノの開花宣言が出ました。

当ブログでは、大田市場内の**カワヅザクラ(2月5日)**の開花をいち早くお伝えしていましたが、桜は品種によって開花時期が大きく異なります。
日本では依然としてソメイヨシノが圧倒的に多く、“開花”といえばソメイヨシノ、という暗黙の了解があります。

しかし、日本中にあるソメイヨシノには寿命があり、老木となって倒壊の危険が近づいている木も多くありますし、また病気に弱いため近年では植栽される品種が徐々に移り変わっています。その代表が ジンダイアケボノ です。ご存じの方も多いと思います。

とはいえ、新しい桜を見ても品種名の札が付いていないことが多く品種がわからないまま、ただただ綺麗だねなんだろうなーと、眺めてしまうこともしばしばあります。私もグーグルレンズを使いながら「これは何という品種だろう…?」と悩むのですが、しっくりきません。それがとうとう「これはそうだろう」という個体に出会うことができました。

写真は、大田区池上の呑川沿いを散歩していて見かけた、街路樹として植えられたばかりの桜。
花色や咲き具合からジンダイアケボノの特徴がよく出ていると思います。
ジンダイアケボノは ソメイヨシノより数日早く開花すると言われているため、この時期(撮影は3月22日)に満開なのも自然です。

花弁は淡い紅色で、先端に向かってほのかに濃くなるグラデーションがあり、水彩画の筆先が落ちた場所だけ色が強まるような、そんな柔らかな雰囲気の花です。ふと、「この桜が、これからの数十年で日本の“定番”になっていくのだろうか・・・」と思うと、少しばかり諸行無常を感じます。20年後ぐらい、桜の開花報道では、 “桜(ジンダイアケボノ)開花しました” のようになっているのかしらねえ。

ではまた。

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