OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

池坊 旧七夕会へ その②

2013.11.26

 

昨日の続きです。

 

旧七夕会において、今年の目玉は「花行列」だったのではないかと思います。

花行列とは、花御輿を引きながら、美しい着物をまとった池坊短期大学の学生や一般公募から選ばれた女性が、池坊短期大学から、いけばな発祥の地である六角堂までを練り歩き、最後は六角堂で花供養をするというイベントです。

いけばな池坊が歴史上の文献に現れてから550年という節目を迎えた2012年、つまり昨年に始まりました。この文化も後世まで末永く引き継がれていくことでしょう、

そのような貴重なイベントをこんな近くで拝見出来ることはなかなかないと、自分なりに特等席を確保し、じっくりと拝見させていただきました。スゴイ人でしたが。

今か今かと花行列を待つ一般市民の方々。

 

鳴り響く角笛の音とともに、入場してくる花行列。

 

 

行列を率いる六角堂のお坊さん。六角堂は、正式名称を紫雲山頂法寺といいます。

 

 

この後に、花を持った女性や花御輿が続きます。

 

 

 

あれ?なんか違うヒトがいる・・・?あ、いや、ヒトじゃない!?

 

伝統的な花行列に、超イマドキのゆるキャラがちゃっかり潜り込んでいるのは(あ、失礼!)、さすが新しいもの好きでモダンな文化を次々と取り入れていく京都気質を反映しているように思います。

そして最後には、六角堂にて池坊短期大学の学生さんが、シロギクを生け、花供養を行います。

 

とても神聖なものを感じましたね。

花供養の様子を見つめるちびっこたち。

こちらは、花行列とともに京都市街を練り歩いた花車。

 

花材は、種々のキクのほか、グロリオサ、サンゴミズキ、若松、クロガネモチなどが使われていました。

花車にはキクの御紋。

 

ちなみに、クロガネモチは関東の市場にはあまり出荷されません。

というのも、もともとクロガネモチは温暖な地域に自生する常緑樹で、関東以西に多いようです。

この花材が、京都らしさを出していると言ってもいいかもしれません。

 

池坊の今年の花行列紹介サイトはこちら。(←クリックで池坊様のHPが開きます)

昨年は生憎の雨模様。(←昨年の様子をご覧いただけます。池坊様のHPが開きます)

 YOMIURI ONLINEの動画はこちら。(2012年の旧七夕会です)

昨年の様子を拝見するに、かわいらしいちびっこの姿はありますが、着物姿の艶やかな短期大学生の姿を見ることはできず、今年が初めて計画通りに実現した花行列だったのです。

 

今年は晴れてよかった☆

 

 

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