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94年ぶりに新属新種の植物を日本で発見!

2024.03.01

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

世の中は大谷翔平選手のご結婚話で持ち切りですが、植物業界にもビッグニュースが。今朝のニュースで耳だけ傾けていたら、「新種を超えた新しい種の発見」とかいうので、何かと思えばシンプルに「新種の発見」ではなく、それ以上の「新属」の植物の発見に至ったのだそうです。植物を含めた生物は、大きい分類から界、門、鋼、目、科、属、種と界から種に向かって細かく分類されていきます。「新種の発見」というと、最も細かい種で新しい植物が見つかったということですが、今回はさらに1つ上の属で新しい植物属が見つかったということです。植物で新属の発見は1930年以来の約1世紀ぶり、しかも日本からの発見ということで、喜ばしいニュースでございました。

 

その植物の名前は「ムジナショクダイ」、学名を Relictithismia kimotsukiensis。

Relictithismia は、ラテン語で「置き去り」を意味する「 relictus 」と、祖先的な同形質を示す可能性があるタヌキノショクダイ属「Thismia」から付けれらたそうです。

種小名の「kimotsukiensis」は、発見地の鹿児島県大隅半島にある肝属(きもつき)山地に由来するのだそうです。

 

いまのところですが、その見た目も性質も市場流通には到底向かないタイプの植物です。光合成せずに、土中の菌類から栄養をとるのだそうで、このような性質の植物を「菌従属栄養植物」というようです。その特異な姿はアタクシたちが何も知らずに見たところで植物と認識できないでしょう。

 

約1世紀ぶりのに発表された歴史的快挙に立ち会えたことを嬉しく思います。

関係者のみなさま、おめでとうございます。

 

発見された植物に関する詳細はこちらをご覧ください。

 

それではみなさま、ごきげんよう。

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