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花き市場の人なら不思議と読めてしまう【難読】地名10選

2024.03.04

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

 

日本全国津々浦々、難読地名は多々あるものの、花き業界で仕事をしていると不思議とすらっと読めてしまう地名があります。お取引先様の地名・お名前だったりするからであって、実は不思議なことではなく、ごく自然のことなのですが、ふと「花のお陰で読めるのね」と納得。

市町村の統廃合でもはや正式な地名としては残っていない場合も中にはありますが、花の業務でよく使われる地域の呼称やブランド名として残っています。本日は10個とおまけバージョンをお届けしたいと思います。

 

①六合

群馬県の地域です。「ロクゴー」ではありません。六合は「くに」、六合村で「くにむら」と読みます。現在は合併で中之条町になりましたが、切花のブランド名としては健在です。切花を取り扱う人ならかなりの確率で読めるのではないかと思います。大変ユニークな草花などをたくさんご出荷いただいております。

 

 

寒河江

山形県寒河江市。言わずもがな「さがえ」ですね。バラ、サクラなどが出荷されます。

 

②のおまけ 左沢

山形県の地名。フツーに「ヒダリサワ」ちゃうの?と思われる方もいらっしゃると思いますが(かくいうアタクシも最初はね)、「あてらざわ」と読みます。

花のご出荷はあまりなくブドウの生産地のようですが、寒河江の隣でよく寒河江方面に出張される人はこれまたかなりの確率で正しく読めるのではないでしょうか。

 

 

国東・東国東

大分県国東市。「コクトー」ではなく「くにさき」と読みますね。

また東が付いて東国東となるとさらに難読。「トーコクトー」ではなく、「ひがしくにさき」と読みます。

「東国東郡国東町(※現在は国東市)」とあったらフツー読めなーい!となるのですが、切花業界にいると「ヒガシクニサキグンクニサキマチ」と読めたりする。

 

 

④淡河

これはとりわけ関東以北にいたら、なかなか読めねっぺ。

「おうご」です。兵庫県神戸市にあります。テッポウユリがすばらしくて、フラワーオブザイヤーOTAをご受賞された産地もここに。

 

 

⑤涸沼

花の業界の方でなくても読める人もいらっしゃるとは思いますが、この「涸」の字を涸沼の地名以外にあまり見かけません。「枯渇」を「涸渇」と書いたりするようですが、だからといって「コヌマ」ちゃいます。

「ひぬま」と読みますね。茨城県の鉢物を生産されるグループがあります。

 

 

⑥杵築

大分県杵築市。「キネツキ」じゃなくて、「きつき」と読みます。トルコギキョウやハイブリッドスターチスなどをご出荷いただいています。

 

 

⑥甘楽

群馬県の地名。古くから歴史の町で「かんら」と読みます。「アマラク」ちゃいます。お隣の富岡市と一緒にJA甘楽富岡さんからコギクなどをご出荷いただいています。

 

 

⑦馬絹

神奈川県川崎市の地名です。いわずもがな「まぎぬ」と読みますね。関東近県で切花を扱っていて、もしこれが読めなかったらモグリ認定ですよっていうくらい、花市場の人ならきっとだいたいの人は読める地名です。

全国的にもモモやサクラなど枝物の老舗産地で、馬絹で修業・研修をされた生産者さんが現在全国各地でご活躍されています。

 

 

⑧桃生

宮城県の地名で「ものう」と読みますね。

桃生町(ものうちょう)といえば桃が生まれた町と書きますが、ガーベラの大産地です。アイヌ語で「流域の丘」を意味する「モムヌプカ」に桃生の字を充てたのだそうです。

 

 

⑨指宿

鹿児島の地名で指宿市。「いぶすき」と読みますね。温泉も有名なので、花業界の人でなくても意外と読める人は多いかもしれませんね。

温泉の地熱を使って観葉植物の生産にも生かしています。

 

 

⑩神戸・西岬

千葉県の神戸・・・とヒントがあれば、花業界の人ならこれを「こうべ」ではなく「かんべ」と読むでしょう。

安房郡神戸村(あわぐん・かんべむら)という地名に由来しています。合併して現在は地名にこそ残っていないようですが、花の生産地として有名で、JAさんのお名前としてブランド化されています。

神戸(かんべ)とくれば西岬もそうですね。windowsの変換では「ニシザキ」と打っても「西岬」は候補に出てきませんが、花業界の方なら「にしざき」と無条件で読めるでしょう。

 

 

ほかにもいろいろあると思いますが、ぱっと思い浮かんだものだけでこんな切り口でご紹介してみました。

それではみなさまごきげんよう。

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