OPERATIONAL PERFORMANCE花研コーヒーブレイク

「鉱石にラン」着生ランの秘めたパワー

2023.06.22

こんにちは。みんなの花研ひろばです。

先日小欄でご紹介したあいみょんが表紙の「GINZA」5月号、続きがあります。

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あいみょんのページも大変興味深く拝見いたしましたが、コレクションが楽しいというコンセプトでいろいろなモノコレクションが紹介されています。

そのうちの一つに、植物“っぽい”コレクションが掲載されていて、思わずページをめくる手を止めてしまいました。

 

「鉱石蘭」・・・ですって。初めて聞きますな、鉱石蘭て。クリストファー・ローデンさんというアーティストのコレクションとして紹介されていました。

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どんな種類のランかと思いましたら、鉱石蘭とはランの種類のことではなく、着生ランの性質を生かしてコルクなどではなく、鉱石に着生させて作ったスペシャルな商品。東京の中藤洋蘭園さまの商品で「オーキッドストーン」として商標登録されています。

 

収集しているアーティストさんのコメントに以下のようにありました。

「身体と装身具の関連性、可能性を探りながら作品制作をしている中で、植物の形態や進化の歴史に影響を受けました。

~中略~

自分で集めてきた鉱石にも蘭を着生させてみたくて、蘭農家さんと研究を重ねながら、数年後には鉱石蘭のアクセサリーを発表したいと思っています」

 

将来はアクセサリーですよ!これ。ナイスアイデアです。

雑誌に紹介されている、ごつごつと無骨な感じでありながら透き通ったパステルカラーの鉱石に着生ランがあるのもいいですが、さらにはこれがアクセサリーとなりますと、また価値がぐっと変わりますね。身に着けるとなりますと、サイズ感を調整する必要があることから技術的な難易度も上がりますし、これは大いに価値ある商品になると思います。花や植物を身にまとうニーズは確実に高まっていると感じます。

 

それにしても着生ランのアクセサリーという発想には気づきませんでした。鉱石につけてチョーカーやペンダントとか、ハット周りの帯に付けるのいいかもしれません。流行ればダッコちゃん人形(ご存じですか?)かランニング中に上腕にスマホを付けるかように、夏はファッションとして腕周りにつける人も出てくるかもしれません。ピアスにはちょっと重そうですが、商品が実現するのであれば、いつも付けているピアスをリプレイスして即日使えそうな気もします。

 

人のアイデアは尽きることがなく、着生ランのポテンシャルも高いものですね。商品化されるのを楽しみにしたいと思います。

 

中藤洋蘭園さまの天然石にランを着生させる様子はこちら。(中藤様のホームページ)

 

それではみなさま、ごきげんよう。

 

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